現在フリーランスの編集・校正・ライターとして働くMさん。『はたかな』でもお役立ちコラムを執筆中です。

今回は上のお子さんの高校受験という初めての試練を迎え、働くママとして大変だったことやおすすめの手抜き技、親子時間の過ごし方などを伺いました。

インタビューを受けたママ:M.T.さん(40代)
居住地:大阪市内
家族構成:夫、子ども2人(中3、小5)
職種:編集・校正・ライター(週5日、10:00~18:00が基本)
趣味:読書、ドラマチェック、友人とホテルブッフェ、カラオケ

結婚を機に正社員(旅行カタログ編集)の仕事を辞め、フリーランスに。第1子出産後、パート編集として勤務するも、第2子出産のため退社。産後はしばらく単発派遣の校正やライターの仕事に従事。2016年頃、知り合いに声をかけられて、以前の職場で業務委託として常駐勤務を開始。さらに単発派遣やライターの仕事も請け負っている。

フリーランスを選んだ理由は「子どもたちとゆっくり実家に帰省したいから」 

――現在のお仕事について教えてください。

Mさん:独身時代に勤めていた旅行カタログの制作会社で、業務委託の編集として常駐勤務で週に5日働いています。勤務時間は10時~18時ですが、繁忙期には残業が続くことも度々です。一方で農閑期になると平日に休めることもあります。
ほかにも、月に1~2日程度で単発派遣の校正の仕事を入れています。

また、以前同じ職場で働いていた友人に紹介してもらったのがきっかけで『はたかな』のコラムのお仕事をいただけるようになり、平日の夜や休日に執筆しています。

――フリーランスになったのはなぜですか?

Mさん:20代の頃は残業や徹夜が当たり前の職場で働いていたので、結婚を機にプライベートを大切にできる仕事がしたいと思いました。そこで登録した派遣会社で校正の業務委託の案件を紹介されて、自動的にフリーランスになりました

長女の出産後に、友人の紹介で時短勤務のパートとして編集会社で働いたのですが、次女の出産前に退職。産後はしばらく単発派遣で校正をしたり、ライターの仕事を請け負ったりしていたところ、知り合いに声をかけられて、たまたま20代の頃に働いていた職場で業務委託として常駐勤務をすることになりました。
以前は深夜残業が当たり前のような会社でしたが、時代が変わって今はそれほどではありません。それに経験がある業務なので、気楽に働けています。

――それからはずっとフリーランスとして働いているんですね。

Mさん:気づけばフリーランスのままだった…という感じですね。
私は大阪に住んでいますが、実家は福岡なんです。夫は仕事が忙しくてほぼワンオペ育児ということもあり、実家が近くて親のサポートが受けられる人がうらやましくて。
せめて子どもたちの長期休暇の時はゆっくり帰省したいと思ったのですが、普通の会社勤めでは難しいので…。結果的に自分で仕事量を調整できるフリーランスが合っていました

コロナ禍になる前は、年に3回、春・夏・冬休みの期間にそれぞれ1週間から10日間帰省していました。両親も滅多に会えない孫たちとゆっくり過ごせるのが嬉しいみたいで、喜んで滞在させてくれていました。私も日頃は忙しくてあまり構ってあげられない子どもたちとたくさん遊ぶことができますし、夫にとっても一人の時間がいい息抜きになっていたようです。
ただ、子どもたちが忙しくなって長く帰省しないようになったら、その時はまた働き方を考え直してもいいかなと思っています。

子どもの受験はスケジュール管理が大変!情報収集や食事の用意にも苦労

――上のお子さんが高校受験ということですが、不安だったことはありますか?

Mさん:私は大阪が地元ではないので、高校の名前や場所、校風などの基本的な情報が全くピンとこなくて途方に暮れました。

長女が中学3年生になって地元密着型の塾に通い始め、そこで色々と教えてもらってようやく不安が解消されていったので、もっと早く通わせたらよかったと後悔しました。
それと、小学校のPTA役員をしているので、先輩ママたちに色々と教えてもらえたのはよかったです。

――働きながらの受験生のケアで、特に大変だったことは何ですか?

Mさん:特にスケジュール管理が大変でした!中学3年生になると進路説明会や個人懇談会、塾の面談や模試、オープンスクールの申し込みや参加など、急にやることが増えてキャパオーバーになりました。
フリーランスなので仕事を調整すれば平日の行事は参加できますが、模試やオープンスクールに連れて行くために土日もかなり忙しくなりました。特に土曜日は次女の習い事もあるので、分刻みで動く日もありました。

また、オープンスクールの申し込みは先着順なので、申し込み開始日の0時ちょうどにサイトにつなげるように待機したこともあります。
時間も労力もかかりましたが、オープンスクールに参加した中から志望校が見つかったので、連れて行ってよかったです。

――塾の送迎や食事の用意などについてはどうですか?

Mさん:長女が通っている塾は自宅から歩いて5分のところにあるので、送迎が不要で助かっています。ただ、塾に行く前に夕食を食べさせるのが微妙にプレッシャーです(笑)。
これまでは業務量によって家に帰る時間がバラバラだったのですが、塾の日はそうもいかなくて。会社を出てから大急ぎでお惣菜を買って帰ったり、出社前に長女の軽食を用意したりしています。特に子どもたちが夏休みや冬休みの時は、昼ごはんと夜ごはんを用意しなくてはいけないので大変でした。
毎日定時で帰れる仕事や在宅勤務ができる仕事なら、食事の用意についてはそれほど困らないのかもしれませんね

急な残業に!会社からも注文できるデリバリーサービスが便利

――忙しい中で家事をうまくやりくりする技があれば教えてください。

Mさん:出社時間が遅いので、家事はなるべく朝のうちに済ませるようにしています。そして、洗濯物の取り込みなど、子どもたちが帰ってからできることはなるべく任せています。

また、生協の食品宅配サービスをフル活用して、平日は買い物しなくていいようにしています。調理キットのほか、冷凍食品やインスタント食品などを常にストックしておくと、帰りが遅くなった時に便利です。

それから、急に残業になった時にはデリバリーサービスを利用することもあります。会社からスマホで自宅に届くように注文して、カード払いにすれば子どもが受け取るだけ。割高にはなりますが、温かいものを食べさせられて子どもたちも喜ぶので(笑)時々利用しています。

~Mさんのタイムスケジュール~
6:30 起床・身支度・朝食準備・朝食
7:50 子どもたち登校・夫出勤・朝食片付け・洗濯・軽食準備
9:15 出勤
10:00 勤務開始
18:15 退勤
18:50 長女は軽食をとって塾へ
19:00 帰宅・夕食準備・夕食
20:00 夫帰宅/夕食・次女の宿題やプリントチェック
20:30 長女帰宅/夕食・子どもたち入浴
21:30 次女就寝・長女自室へ・夕食片付け・洗濯物片付け
22:00 入浴・フリータイム(読書・ドラマチェックなど)
24:00 就寝
POINT 掃除や部屋の片付けは週末まとめて!

2人の子ども、それぞれとの時間を大切に。3人で「推し活」も 

――受験生のお子さんとの関わり方で工夫していることはありますか?

Mさん:長女は私に似ず繊細で慎重なので、悪い方に考え過ぎないようにあえて楽観的な声かけをするように心がけています。
それと、長女も私も漫画が好きなので、息抜きにおすすめの漫画を読ませては感想を話し合って盛り上がっています。

――下のお子さんとの時間はどうやって作っていますか?

Mさん:私が長女のことで頭がいっぱいになっていた時に、次女に「ママはお姉ちゃんのことばっかり」と責められたことがあって、すごくショックでした。
次女も小学校5年生で難しい年頃になってきたので、一緒に買い物に行ったり料理したりする時間を意識して作るようになりました。
それと、今日は会話が足りなかったかもという日には、一緒にお風呂に入ってたくさんおしゃべりしています。

――ほかには何かお子さんたちと楽しんでいることはありますか?

Mさん: 子どもたちと一緒に「推し活」をしています!コロナ禍になって子どもたちが好きになったグループのライヴに連れて行ったのがきっかけで、私もハマってしまって(笑)。
今では3人でネットの配信や動画をチェックしたり、グッズを買ったり、グループの歌をカラオケで歌ったりしています。親子の会話も増えたし、私も日々の楽しみができてイライラすることが減ったのでよかったです。
3月の受験が終わったらご褒美にアリーナツアーに参戦する予定なので、明るい気持ちで行けるように願っています。

子どもの成長に合わせて無理のない働き方を選んでほしい

――これから受験生になるお子さんを持つママに、何かアドバイスはありますか?

Mさん:物理的なケアとしては、早めに情報収集して、スケジュール管理や資料の整理などをこまめにやっておくことですかね。
住んでいる地域にもよりますが、人気がある学校の説明会やオープンスクールは早めに申し込まないとすぐに定員になって締め切られてしまうので、気合が必要です!思いがけず良い出会いがあるかもしれないので、志望校が決まるまでは、色々な学校を見てみることをおすすめしたいです。

――精神的なケアはどうですか?

Mさん:受験生はイライラ、ピリピリしていることが多いので、なるべく口うるさくしないで見守る方がよかったなと後悔しています(苦笑)。
それと、子どもの好きなことや興味があることを知っておくと、上手に息抜きさせてあげられる気がします。
受験生に限らずですが、親の気持ちに余裕がないと子どもに優しくできないので、自分がリフレッシュできる方法をいくつか持っておくといいですよ

――最後に、働くママへのメッセージをお願いします!

子どもが大きくなったことをきっかけに仕事を始める人も多いと思いますが、子どもが成長するにつれて、それまでとは別の負担が増えることもあります。

自分の環境や性格を考えて無理のないお仕事や働き方を選ぶことはもちろんですが、子どもの成長に合わせて柔軟に働き方を変えていってもいいのかなと思います。

――本日はありがとうございました。お子さんが無事に志望校に合格しますように!

過去の【働くママにインタビュー】シリーズはこちら

【働くママにインタビュー#1】40代の再就職、『はたかな』で叶えた「自分を好きでいたい」という想い
【働くママにインタビュー#2】「働くことで自信が持てた」子どもを優先しながら働き続ける秘訣とは?
【働くママにインタビュー#3】ママエンジニアが転職して「子育てに理解ある職場」「子どもとの時間」を手に入れるまで

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