エンジニアとしての現在の働き方に不満がある方の中には、働き方を一新したいと考える方も多いでしょう。

エンジニアは、数ある仕事の中でも多様な働き方ができる職種です。
今回は、エンジニアの働き方にはどのようなものがあるのか解説します。

それぞれの特徴やメリット・デメリット、自分に最適な働き方を選ぶコツについても紹介します。エンジニアとして新たな働き方を模索している方、ぜひ参考にしてみてください。

なお、この記事では主に「Webエンジニア」の働き方について紹介しています。

エンジニアの働き方3種類

Webエンジニアとは、主にECサイトやSNSなどのWebサイトやアプリの開発、設計、管理をする仕事です。
エンジニアの働き方にはさまざまな選択肢があり、自分にあったスタイルを選べるという特長があります。

エンジニアとしての働き方には、主に次の3種類があります。

  1. 会社員エンジニア
  2. 派遣エンジニア
  3. フリーランスエンジニア

それぞれの働き方の特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。

会社員エンジニア

企業と雇用契約を結び、社員として働くスタイルです。ベンチャーから大手まで、エンジニアとして働ける会社は数多くあります。

会社員エンジニアとして働くメリットとデメリットは、次のとおりです。

メリット

  • 安定した収入がもらえる
  • 社会保険などの福利厚生がある
  • 社会的信用を得やすい
  • 上司や先輩などに相談できる

会社員として企業に勤務するエンジニアの最大のメリットは、安定した収入が得られることです。毎月、決まった金額を給与として得られるため、経済的な不安が出にくいでしょう。

健康保険や年金などの社会保険や、有給休暇や各種手当などの福利厚生を受けられるのも会社員の特権です。

会社に属さず個人で働くフリーランスと比べて、社会的な信用度が高いので、ローンを組みやすかったりクレジットカードを発行しやすかったりと、社会活動において弊害が少ないのもメリットといえます。
業務で問題が起きても、すぐに上司や先輩に相談しやすく仕事をスムーズに進めやすい環境です。

デメリット

  • 収入を大きく伸ばしにくい
  • 勤務時間や場所の制限ある
  • 仕事の選択肢が狭い

毎月安定した収入を得られるメリットはありますが、大きく収入を伸ばすのは難しいかもしれません。仕事で一定の成果を出しても、直接収入に反映されないケースもあるでしょう。

リモート勤務ができる場合もありますが、多くの職場では勤務時間や勤務場所は制限されます。
会社から与えられた仕事をするため、フリーランスと比べると仕事の選択肢は狭くなります。

派遣エンジニア

人材派遣会社に登録して、人材派遣会社が紹介する企業の中で勤務条件に合う企業を探して働くというスタイルです。人材派遣会社と雇用契約を結ぶため、勤務する企業とは雇用関係がありません。
勤務するのは決められた派遣期間のみで、派遣期間は最長で3年という制限もあるため、ひとつの企業に長期間とどまらない点が特徴です。

紹介予定派遣であれば、将来的に正社員となることも可能です。紹介予定派遣とは、派遣社員として勤務を続けたあと、企業と本人の合意によって直接雇用となる制度です。
参考:厚生労働省 労働者派遣法

派遣エンジニアとして働くメリットとデメリットは、次のとおりです。

メリット

  • さまざまな仕事を経験できる
  • 人脈を広げやすい
  • スキルアップの機会が多い
  • ライフスタイルに合った仕事を選べる

派遣社員はひとつの企業に長くとどまらず複数の企業を転々とするため、さまざまな職場で多くの人と関わります。多くのプロジェクトに携われ、人脈を広げやすいのは派遣社員のメリットのひとつといえるでしょう。
多様な経験を積むことで、スキルアップにつなげられます。

また、勤務地や日数、時間などの条件を選べるため、今のライフスタイルに合った仕事を選べます家庭やプライベートと仕事を両立させたい人に、おすすめの働き方です。

デメリット

  • 雇用や収入が不安定になりやすい
  • 裁量が大きい仕事を任せてもらいにくい
  • 正社員より収入が低め
  • 正社員より福利厚生の待遇が劣る

派遣社員は契約期間が終了すると、再契約か契約終了かどちらかになりますが、原則として派遣期間は最長で3年という制限があり、同じ職場では長く働けません契約が終了した場合は、次の派遣先や仕事を探す必要があります。
長期間の勤務ができないことから、裁量の大きい仕事を任せてもらいにくいのが現状です。

また、基本的に派遣社員は時間給で賞与がないため、正社員とは年収に大きな差が生まれます。福利厚生の面でも、正社員より待遇が劣る点もデメリットのひとつです。

フリーランスエンジニア

特定の企業に属さず、独立した形態で個人として働くスタイルです。自分で仕事を見つけて契約し、報酬を受け取ります。
仕事の自由度が高い分、個人のスキルや知識によって得られる収入は大きく変わります。

あわせて読みたい:
フリーランスのエンジニアになる方法!メリットや探し方、年収も紹介

フリーランスエンジニアとして働くメリットとデメリットは、次のとおりです。

メリット

  • 仕事をする場所や時間を制限されない
  • 仕事内容や量を決められる
  • 実力によっては高額な収入を得られる

フリーランスエンジニアの最大のメリットは、自由な働き方ができることです。自宅やカフェなど自分の好きな環境で、仕事ができます。
働く時間も、それぞれのライフスタイルによって自分で決められます。

時間や場所を選べるのと同様に、仕事内容や量、仕事相手の選択肢があるのもフリーランスのメリットのひとつです。

会社員や派遣社員と違って、仕事をして得た報酬は基本的にすべて自分の収入になり、実力によっては大きく収入を伸ばすチャンスもあるでしょう。

デメリット

  • 収入が不安定になりやすい
  • 社会的信用は低め
  • すべてひとりで対応する必要がある

フリーランスで継続して仕事を受注し、安定した収入を得るには、実績やスキルが必要です。会社員などで実績を積んでから独立するのがよいでしょう。

また、エンジニアに限らず、フリーランスの社会的信用度は会社員より低めです。ローンの審査や賃貸契約締結などのハードルが高い点は、依然としてデメリットのひとつです。

当然のことながら、フリーランスは個人で仕事を受けるため、営業から受注、確定申告などの事務作業もすべて自分で行います会社員や派遣社員のように、すぐに誰かに業務上の相談ができる環境ではないため、基本的にひとりで対応しなければなりません。

エンジニアの働き方を選ぶポイント4選

自分に最適な働き方を選ぶために、どのような点に注意したらよいのでしょうか。
働き方を選ぶポイントは、次の4つです。

  • 収入が安定しているか
  • 勤務時間の融通が利くか
  • リモートワークができるか
  • 副業が可能か

どの要素を優先したいのか、明確にすることが重要です。それぞれ見ていきましょう。

収入が安定しているか

収入の安定性を一番に求めるなら、企業の正社員として働くのが最適です。

勤務時間や勤務地を制限されるなどのデメリットはありますが、継続して安定した給与や賞与を受け取りたい場合は、条件に合う企業で正社員として働くのがおすすめです。
どのくらいの収入が必要なのか、明確にしておきましょう。

勤務時間の融通が利くか

育児と両立させたい、またはプライベート時間を充実させたいという場合は、勤務時間の融通が利くかを検討したいところです。

会社員としてプライベートと両立させるには、フレックスタイム制度があるか、残業はどのくらいあるのかなどを確認しておく必要があります。

特に、育児や介護をしている場合や将来的に可能性がある場合は、時短勤務ができる職場を選ぶのがよいでしょう。

リモートワークができるか

会社員や派遣社員でもリモートワークができる職場を選べば、自宅で仕事ができます。最近では、フルリモートを認める企業も増えてきました。
リモートワークができる企業を選べば、育児や介護をしながら自宅で働けます。

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副業が可能か

副業をしたい場合は、副業がOKな職場か、確認が必要です。

2018年に厚生労働省が作成した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で、副業禁止規定が削除されたことによって、副業を促進する企業は増加傾向にあります。ただ、依然として就業規則で副業を禁止している企業が多いのも現状です。

年収をアップさせるためや、スキルアップのために副業を検討している場合は、就業規則を確認しておきましょう。
参考:厚生労働省

働き方を変えたい!エンジニアのスキルアップのコツ

Asian businesswoman communicating online in her living room

現状の働き方に不満がある場合、技術を高めることによって働き方の選択肢が広がる可能性があります。

エンジニアとしてスキルアップするためのコツについて、見ていきましょう。未経験でエンジニアを目指したい方も、ぜひ参考にしてみてください。

最新情報を収集する

日々新しい技術やトレンドが更新されていくIT業界では、最新の情報をキャッチすることがスキルアップの重要なポイントです。
海外メディアのニュースサイトやSNSなどの新鮮な情報を、常に入手できるようチェックしましょう。

資格を取得する

エンジニアとして働くのに特別な資格は必要ありませんが、資格を取得することで就職や転職、またはフリーランスとして働く際にスキルの証明になる可能性があります。資格手当制度のある企業では、給与アップも目指せるでしょう。

「基本情報技術試験(FE)」やその上位資格「応用情報技術試験(AP)」は、国家資格で社会的評価も高く、キャリアアップのきっかけにできるでしょう。
参考:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

勉強会・セミナーに参加する

勉強会やセミナーでも、最新情報を得られます。個人で情報を集めるには限界がありますが、実績のあるエンジニアが主催する勉強会やセミナーに参加すれば、多くの技術を学べるでしょう。

交流して仲間を増やす

コミュニティに所属して仲間をつくれば、スキルアップのモチベーションを維持しやすくなります。
特にひとりでフリーランスとして働いている場合は、情報を共有したり切磋琢磨できたりと、仲間をつくるメリットはより大きいでしょう。

「働き方を変えてよかった」というエンジニアの声

実際に働き方を変えることで、それまでの不満を改善できたという方の声を紹介します。
なお、ここで紹介するのは、「はたかな」を利用して転職したエンジニアの方々の感想です。

▶働き方について無料相談する|はたかな

育児をしながら時短・フルリモート勤務に転職

育児とプログラマ(パッケージシステムの改修)の仕事を両立させられるよう、時短勤務・フルリモートの職場に転職された派遣M.Nさんの声

初めての派遣。親身になってくれたおかげでトライできた
前職ではフル出社だったため、出社前後は家事育児に追われバタバタ。在宅勤務を求めてはたかなに登録をしたところ、翌日に担当の方から連絡をもらい、電話面談、職場訪問を経てあっという間に翌々月には転職先で業務を開始していました。派遣という働き方が初めてで不安でしたが親身になってサポートしてくださるので安心です。

引用:はたかな

ブランク後、時短・フルリモート勤務に転職

ブランク期間を経て、再び時短・フルリモートでプログラマ(Webフロント、サーバーサイド開発)の仕事に転職された派遣K.Eさんの声

リモートWでも丁寧なフォローでブランク不安を払拭
約1年半のブランクがあり復職に不安もありましたが、新人教育用の課題を進めながら技術面、タスクの進め方などを上司の方にフォローをしていただき、少しずつ慣れていくことができました。在宅勤務なので通勤も残業なく、家で集中して仕事ができています。小まめなチャット連絡でリモートWでも心配はないですね。

引用:はたかな

自分に最適なエンジニアとしての働き方を選ぼう

エンジニアとして働くには、大きく分けて会社員、派遣社員、フリーランスの3つの働き方があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、働き方を選ぶうえでは、何に重きを置いて働くのか明確にしておくことが重要です。

また、高いスキルを身につけておくことで、働き方の選択肢を広げられる点も留意しておきたいポイントです。
自分の生活の優先順位を決め、最適な働き方を選びましょう。

「はたかな」では、エンジニアの時短勤務や在宅ワークなど、多様な働き方をサポートしています。正社員、派遣社員、フリーランス、それぞれのエンジニアの求人や案件情報を掲載していますので、ぜひ活用してみてください。

「はたかな」について

「はたかな」は、サーバーフリー株式会社が運営する、主婦・ママに特化した求人サイトです。

「はたらきたいを、叶えたい」という理念のもと、育児や家事などでフルタイム勤務が難しい主婦やママの方の「働きたい」想いをサポートします。
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週3~4日、1日5時間、夫の扶養内など、条件に合ったお仕事をお探しの方は「はたかな」にぜひご相談ください。あなたのご希望に合わせたお仕事をご紹介します。

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