「第二新卒で未経験からITエンジニアに転職できるのか?」と不安に感じている方も多いでしょう。しかし、IT業界の深刻な人材不足により、未経験でも成長ポテンシャルのある第二新卒は多くの企業から求められています。

この記事では、キャリアアドバイザーの監修のもと、第二新卒が未経験からITエンジニアへの転職を成功させるための具体的な手順や、企業が第二新卒に期待するポイントを解説します。人材紹介・派遣サービス「はたかな」を活用して転職を成功させた方の体験談も紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。

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目次
  1. 第二新卒でも未経験からITエンジニアに転職できる
    1. 理由1. IT業界の深刻な人材不足とエンジニア需要
    2. 理由2. ポテンシャル重視の採用傾向
  2. 第二新卒でも未経験からITエンジニアに転職する方法
    1. STEP1 転職の軸を固めるために自己分析をする
    2. STEP2 プログラミング学習に触れてみる
    3. STEP3 ポートフォリオ作成で熱意を形にする
    4. STEP4 入社後に成長できる優良企業を見極める
    5. STEP5 未経験者特化の転職エージェントを活用する
  3. 企業が第二新卒に期待する3つのポイント
    1. 基本的なビジネスマナーとコミュニケーション能力
    2. 今後の成長にかけるポテンシャルと学習意欲
    3. 特定の社風に染まっていない柔軟性と吸収力
  4. 「はたかな」では第二新卒×未経験の方にITエンジニア正社員職を紹介
  5. 【体験談】第二新卒×未経験でITエンジニア正社員になった方の声
    1. 事例1. 29歳・男性/元飲食業から社内SEへ
    2. 事例2. 25歳・女性/元営業職からWebエンジニアへ
  6. 第二新卒でITエンジニアへの転職を目指す際によくある質問
    1. Q. 文系出身者がITエンジニアに転職する際、何を強みにすればいい?
    2. Q. 30歳前後の場合、年齢的に不利になる?
    3. Q. 転職すると年収は下がる?
    4. Q4. 第二新卒でITエンジニアへの転職を成功させるためのコツは?
  7. 第二新卒・未経験でもITエンジニアを目指して踏み出そう

第二新卒でも未経験からITエンジニアに転職できる

第二新卒でITエンジニアへの転職を検討している方にとって、未経験からの転職は不安に感じるかもしれません。しかし、第二新卒でも十分に転職のチャンスがあります。主な理由は次の2つです。

理由1. IT業界の深刻な人材不足とエンジニア需要
理由2. ポテンシャル重視の採用傾向

詳しく見ていきましょう。

理由1. IT業界の深刻な人材不足とエンジニア需要

IT業界は深刻な人材不足に直面しており、経験者だけでは人材需要を満たしきれない状況が続いています。dodaの求人倍率データによると、IT・通信業界の求人倍率は2025年7月時点では6.27倍と、他業界と比べても高水準です。

経済産業省の調査では、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。この人材不足により、企業は未経験者でも将来性のある人材を積極的に採用する傾向が強まっています。そのため、第二新卒の若い人材は、多くの企業から求められている状況です。

出典:doda「転職求人倍率データ(業種別)」
出典:経済産業省・みずほ情報総研株式会社「IT人材需給に関する調査」

理由2. ポテンシャル重視の採用傾向

近年の転職市場では、即戦力だけでなく、将来の成長可能性を重視する「ポテンシャル採用」が主流となっています。企業の多くが第二新卒に対して、成長意欲や学習能力、柔軟性などを評価基準としています。

ITエンジニアは技術の変化が激しく、常に新しいスキルを学び続ける必要があるため、現在のスキルレベルよりも学習意欲や適応力が重視される傾向にあります。第二新卒は社会人としての基礎的なマナーを身につけながらも、まだ特定の業界や企業の色に染まっていないため、新しい環境に適応しやすいと評価されています。

第二新卒でも未経験からITエンジニアに転職する方法

未経験からITエンジニアへの転職を成功させるためには、戦略的なアプローチが必要です。次の5つのステップを順序立てて実行することで、転職成功の確率を高められます。

STEP1  転職の軸を固めるために自己分析をする
STEP2  プログラミング学習に触れてみる
STEP3  ポートフォリオ作成で熱意を形にする
STEP4  入社後に成長できる優良企業を見極める
STEP5  未経験特化の転職エージェントを活用する

順に見ていきましょう。

STEP1 転職の軸を固めるために自己分析をする

なぜITエンジニアになりたいのか、どのような働き方を求めているのかを明確にしましょう。自己分析では、過去の経験から得たスキルや強み、価値観などを棚卸しし、興味のある技術分野、理想のキャリアパスも整理します。

Web系、インフラ系、AI・機械学習など、ITエンジニアにもさまざまな分野があるため、自分の興味や適性に合った領域を見つけることが大切です。この軸を明確にしておけば、面接で説得力のある志望動機を伝えられるだけでなく、入社後のミスマッチも防げます。

STEP2 プログラミング学習に触れてみる

未経験からの転職でも、基礎的なプログラミング知識を身につけておけば、転職活動を有利に進められます。まずは無料の学習サイトやオンライン教材を活用して、HTML/CSS、JavaScript、Python、Javaなどの基本的な言語に触れてみましょう。完璧にマスターすることではなく、プログラミングの基本的な概念を理解することが目的です。

学習の過程で作成した簡単なWebページやアプリケーションは実績として活用できるほか、継続して学ぶ姿勢は、エンジニアに必要な自己学習能力をアピールする材料にもなります。独学が難しい場合は、プログラミングスクールの無料体験なども活用しましょう。

STEP3 ポートフォリオ作成で熱意を形にする

学習した内容を形にするため、簡単なポートフォリオを作成しましょう。高度な技術力よりも学習意欲や成長の過程を示すことがポイントです。例えば、HTML/CSSで作成したWebページ、JavaScriptを使った簡単なアプリケーションなどが効果的です。

ポートフォリオには、なぜその技術を選んだのか、どのような困難があったか、どう解決したかといったプロセスも記載しましょう。GitHubでのコードの公開や継続的な更新で、学習への取り組み姿勢をアピールできます。

STEP4 入社後に成長できる優良企業を見極める

優良企業を見極めるポイントとして、以下の点を確認しましょう。

  • 研修制度の充実度
  • 書籍・資格補助など学習支援の有無
  • メンター制度の有無
  • 残業時間、有休取得率
  • キャリアパスの明確さ など

新人エンジニアの成長事例や、技術的な悩みを相談できる環境があるかも、確認しておきたいポイントです。給与の高さだけでなく、長期的な成長を見据えて企業選びをすることで、エンジニアとしてのキャリアを着実に築けます。

STEP5 未経験者特化の転職エージェントを活用する

未経験からITエンジニアへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用が効果的です。転職エージェントは、業界の動向や企業のニーズを熟知しており、個人では見つけにくい求人情報や選考対策のノウハウを提供してくれます。自己分析の結果や学習状況を共有し、マッチする企業を紹介してもらいましょう。

このほか、履歴書や職務経歴書の書き方、技術面接での答え方など、未経験者特有の悩みに対する具体的なアドバイスも受けられます。複数のエージェントに登録することで、より多くの選択肢を得られ、自分に最適なキャリアパスを見つけやすくなります。

企業が第二新卒に期待する3つのポイント

企業が第二新卒を採用する際に重視するポイントを把握しておくと、転職活動で自己PRがしやすくなります。企業が第二新卒に期待するポイントは、主に次の3点です。

  • 基本的なビジネスマナーとコミュニケーション能力
  • 今後の成長にかけるポテンシャルと学習意欲
  • 特定の社風に染まっていない柔軟性と吸収力

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本的なビジネスマナーとコミュニケーション能力

第二新卒の最大の強みは、新卒と異なり、社会人としての基礎的なビジネスマナーやコミュニケーション能力をすでに身につけている点です。報告・連絡・相談の重要性、時間管理の意識、期日の遵守、チームワークの大切さなど、前職で培った経験は ITエンジニアとしての土台となります。

エンジニアは技術職ですが、チーム開発やクライアントとのやり取りなど、コミュニケーション能力が求められる場面が多くあります。面接では、前職での具体的な経験や、困難な状況をどう乗り越えたかを、例に挙げて説明しましょう。

今後の成長にかけるポテンシャルと学習意欲

IT技術は日々進歩しており、エンジニアには継続的な学習が欠かせません。企業は第二新卒に対して、現在のスキルレベルよりも将来の成長可能性を重視する傾向にあります。面接では、プログラミング学習への取り組み状況、技術書やオンライン講座での自己研鑽、勉強会やコミュニティへの参加など、学習意欲を具体的に示しましょう。

前職での新しい業務への挑戦経験や、困難を乗り越えて成長した体験談もアピール材料になります。「なぜエンジニアになりたいのか」といった動機と合わせて、長期的な学習計画や目標を伝えれば、企業に安心感や期待感を与えられます。

特定の社風に染まっていない柔軟性と吸収力

第二新卒は特定の企業文化に固まっておらず、新しい環境に適応しやすい点が強みであり、企業にとって魅力的なポイントです。IT業界は変化が激しく、新しい技術や開発手法が次々と登場するため、柔軟な思考と迅速な適応力が求められます。異なる価値観やワークスタイルを受け入れ、チームの多様性に貢献できる姿勢をアピールしましょう。

【関連記事】クラウドエンジニアへの転職ガイド|市場動向・必須スキル・進め方解説

「はたかな」では第二新卒×未経験の方にITエンジニア正社員職を紹介

第二新卒でITエンジニアに転職したい方には、サーバーフリー株式会社が運営する人材紹介・派遣サービス「はたかな」がおすすめです。その理由は次の3つです。

  1. 業界未経験の第二新卒の方もITエンジニアの正社員のお仕事をご紹介
  2. 実務経験を活かしたさらなる転職相談にも対応
  3. ITエンジニア出身のキャリアアドバイザーが全面サポート

◆未経験、第二新卒の採用に積極的な企業の求人を多数保有
人材サービス会社「はたかな」では、未経験の第二新卒の方がエンジニア職の正社員として就職できる求人情報を多数保有しています。未経験でも、現場で学びながら実務経験をつめるほか、スクールに通わずに学べるので、キャリアを止めずに進める点が魅力です。

◆実務経験を活かしたさらなる転職相談にも対応
将来のキャリアアップまで見据えたサポートも可能です。実務経験を活かし、より活躍できるポジションや高待遇の企業へのさらなる転職も相談できるので、理想的な働き方を実現できます。

◆ITエンジニア出身のキャリアアドバイザーが全面サポート
はたかなには、ITエンジニア出身のキャリアアドバイザーが在籍しているので、豊富な経験や知識を踏まえたうえで、きめ細かいサポートを受けられます。具体的な自己PRの仕方や、面接対策、キャリアパス相談など、一人ひとりに合わせたエンジニア目線による転職サポートを提供しています。

▼IT・Webエンジニアのための転職エージェント『はたかなNEXT for Engineers』
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 非公開求人の紹介、職務経歴書・面接のサポートなど、すべて無料です。

【体験談】第二新卒×未経験でITエンジニア正社員になった方の声

ここでは、「はたかな」を利用して、未経験でありながらITエンジニアの正社員として転職を成功させた第二新卒の方の転職体験談を紹介します。事例で紹介するお二方は、前職での経験で得たスキルや、転職活動中に学習して学んだ知識をアピールすることで、転職を成功させました。

事例1. 29歳・男性/元飲食業から社内SEへ

前職飲食業
転職先SIer企業で基幹システムの改修プロジェクトに参画
転職の動機安定したキャリアを築きたい
転職活動中の学習基本情報技術者試験の学習で基礎知識を習得
アピールしたポイント・飲食業で培ったマルチタスク対応力と問題解決の姿勢・ITの基礎を学び始めていること
転職後の感想転職エージェントの活用によって、面接対策のサポートなどのサポートを受けられた

私は飲食業で長く働いてきましたが、将来を考えたときに「安定したキャリアを築きたい」と思い、ITエンジニアへの転職を目指しました。特に社内インフラやシステム運用に関わる仕事に興味を持ち、社内SEを目標に据えて活動しました。

◆基本情報技術者試験の学習後、「はたかな」を活用して社内SEに転職
プログラミング未経験だったため、まずは基本情報技術者試験の学習から取り組み、ITの基礎知識を身につけました。その後、「はたかな」を活用して、自分の希望である「未経験でも挑戦できるポジション」を紹介してもらいました。

◆面接では「マルチタスク対応力」「問題解決の姿勢」「ITの基礎を学習していること」をアピール
複数企業の面接を受け、最終的にSIer企業に採用され、現在は基幹システムの改修プロジェクトに参画中。面接では「飲食業で培ったマルチタスク対応力」や「問題解決の姿勢」を強調し、ITの基礎を学び始めていることもアピールしました。

29歳からでも遅くはないと実感しています。転職エージェントを利用したことで面接対策のサポートなど、自分一人では難しかった部分で大きな助けを受けられました。

事例2. 25歳・女性/元営業職からWebエンジニアへ

前職法人向け営業職
転職先Web制作会社でクライアント向けサイトの開発を担当
転職の動機自分の時間を大切にしながら働ける環境がほしい
転職活動中の学習・オンライン学習サービスを活用してHTML/CSSやJavaScriptなどを学習・簡単なWebサイトを制作しポートフォリオ作成
アピールしたポイント営業職で培ったコミュニケーション力と、学習を通じて身につけた実践的なスキル
転職後の感想リモートワーク導入によって私生活も前向きになった

大学を卒業後、新卒で法人向けの営業職に就きました。やりがいは感じていましたが、日々の生活の中で「もう少し自分の時間を大切にしながら働ける環境がほしい」と思うようになり、「はたかな」に相談。そこでワークライフバランスを整えやすいITエンジニアを目指そうと決意し、転職活動を始めました。

◆営業職で培ったコミュニケーション力、学習で身につけたスキルをアピール
まずはオンライン学習サービスを活用してHTML/CSSやJavaScriptなどを学習。簡単なWebサイトを制作し、ポートフォリオとして応募時に提出できるよう準備しました。

キャリアアドバイザーの方に未経験でも応募可能な企業を紹介してもらい、営業職で培ったコミュニケーション力と、学習を通じて身につけた実践的なスキルを組み合わせてアピール。その結果、未経験採用に積極的なWeb制作会社から採用をいただきました。

◆リモートワークも取り入れプライベート時間も充実
現在は先輩エンジニアと共に、クライアント向けサイトの開発を担当しています。リモートワークを取り入れた柔軟な働き方ができる環境で、プライベートの時間も充実しています以前より生活にゆとりが生まれ、仕事も私生活も前向きに取り組めるようになりました。

第二新卒でITエンジニアへの転職を目指す際によくある質問

ここでは、第二新卒でITエンジニアへの転職を目指す際によくある質問について、「はたかな」のキャリアアドバイザー小濱が回答します。

Q. 文系出身者がITエンジニアに転職する際、何を強みにすればいい?

文系出身でも十分にエンジニアとして活躍できます。その際にアピールすべき強みは、以下の3つです。

■論理的思考力・文章力
エンジニアはプログラミングだけでなく、設計書や報告書の作成、顧客への説明なども担当します。文系出身者は、文章で整理・説明する力を強みにできます。

■コミュニケーション力
ITの現場では、「エンジニア同士」だけでなく「非エンジニア(システムを利用する側)」との橋渡し役も必要です。文系出身者は、この調整力で信頼を得やすいです。

■学習意欲・吸収力
異分野からの挑戦は、それ自体が「学習能力の高さ」の証明です。資格取得やポートフォリオを通じて、意欲をアピールすると効果的です。

Q. 30歳前後の場合、年齢的に不利になる?

結論、年齢だけで不利になることは少ないです。IT業界は常に人材不足のため、年齢より「学ぶ姿勢」や「成長可能性」が重視されます。

多くの場合、30歳前後の方は社会人としての基本スキルやマナーをすでに持っているため、むしろ即戦力と見られることもあります。「未経験30歳だから不利」ではなく、「どう成長していくか」を伝えることがカギです。

Q. 転職すると年収は下がる?

入社当初は未経験枠の採用になるため、給与水準は現在より下がる場合が多いです。

ただし、ITエンジニアはスキルを積めば 年収アップが見込める職種で、特にクラウド、AI、セキュリティなど需要の高い分野にキャリアを伸ばせば、中期的に収入を大きく伸ばすことが可能です。

Q4. 第二新卒でITエンジニアへの転職を成功させるためのコツは?

資格やポートフォリオで「学んだ証拠」を示す
基本情報技術者試験やAWS認定資格の取得、簡単なアプリ制作などが効果的です。

■学習と実務のギャップを理解する
最初は「保守」「環境構築」といった地道な作業が中心になりますが、そこから成長できます。

■転職エージェントを活用する
ITに強いエージェントを利用すれば、未経験でも挑戦できる求人を効率的に探せます。
ぜひ「はたかな」にご相談ください!

第二新卒・未経験でもITエンジニアを目指して踏み出そう

第二新卒でITエンジニアへの転職は、十分可能です。人材不足が続くIT業界では、未経験者でも成長意欲と学習姿勢があれば歓迎される傾向にあります。大切なのは、正しい手順で準備を進め、自分に合った企業を見つけることです。

「はたかな」では第二新卒・未経験でも正社員として転職できる求人情報(非公開求人も多数!)をご紹介しています。エンジニア出身のキャリアアドバイザーが全面サポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

「はたかな」は、サーバーフリー株式会社が運営する人材紹介・派遣サービスで、IT・Webエンジニアに特化した「はたかなNEXT for Engineers」も展開しています。転職希望者の方一人ひとりに合った、最適な転職活動を全力でサポートします。