リモートワークへ転職する人も増え、オンライン面接は今や珍しいものではありません。
とはいえ初めてオンライン面接を受ける場合は、服装選びや準備などで不安を感じる人も多いでしょう。
今回は、オンライン面接にふさわしい服装や事前準備などについてくわしく解説します。オンライン面接を成功させるポイントや、オンラインだからこそ注意したい点についてもお伝えします。ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
増加中!転職時の「オンライン面接」とは
オンライン面接(Web面接)とは、インターネットをつないだパソコンやタブレット、スマホを介して、企業の担当者と遠隔で実施する面接です。コロナ感染対策をきっかけに、オンライン面接を導入する企業が増えました。ZoomやGoogle Meetなどのアプリを使用するケースが多いです。
オンライン面接のメリットは、インターネットに接続できる環境であれば、どこでも面接できる点。ただし、対面の面接と違って、インターネット回線や機材の事前準備が必要です。
面接だけをオンラインで受けて、採用されたあとは出社するスタイルの仕事もあれば、採用後もリモートワークの仕事もあります。リモートワークをする場合は、仕事をするうえでインターネット環境の整備は必須となります。
まだ環境を整えていない場合は、一定の初期費用がかかる点には注意しましょう。
転職時のオンライン面接の服装はスーツが基本
転職時のオンライン面接の服装は、企業側からの指定に従いましょう。特別な指定がない場合は、対面の面接と同じようにスーツを着用するのが基本です。
スーツを着用するのが基本
会社側から特別な指定がなければ、スーツを着用しましょう。黒や紺、グレーなど、ビジネスシーンに適した落ち着いた色を選びましょう。
インナーは白や淡い色のシャツを選ぶと、顔回りが明るく見えます。ネクタイは、派手なカラーや大柄のデザインは避け、ストライプや無地などのシンプルなデザインが適しています。
服装の指定があるときはオフィスカジュアル
企業側から「平服」や「服装は自由」などの指定があるときは、ジャケットにシャツやブラウス、パンツなどを合わせた、いわゆるオフィスカジュアルがおすすめです。スーツよりもカジュアルですが、フォーマルな印象を与えられます。
■オフィスカジュアルの例
- ビジネススーツよりもカジュアルなジャケット
- シャツ、ブラウス
- テーパードパンツ、ひざが隠れる丈のスカート
アパレルやエンタメなどのファッション性や個性を重視する業界の面接では、個人のセンスを表現したほうが評価を得られるケースもある点には、注意が必要です。
転職を成功させるオンライン面接の服装!3つの注意点
転職でオンライン面接を成功させるために、服装や身だしなみで配慮したい点は、次の3つです。
- スーツは上だけでなく下も合わせる
- 清潔感のある身だしなみを意識する
- ノーメイクはNG
それぞれ見ていきましょう。
スーツは上だけでなく下も合わせる
カメラに映るのは上半身だけだからと、スーツのジャケットだけを着るのは避けましょう。カメラが傾いたり少し立ち上がったりしたときに、下に着ていたジャージが見えてしまうこともあります。
「仕事でも見えないところで手を抜くのでは」とマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。対面の面接と同じように、スーツは上下合わせて着用しましょう。
清潔感のある身だしなみを意識する
画面越しでも、シャツの汚れやシワが見えてしまう可能性があります。目立つ汚れがないか確認し、シャツやブラウスはアイロンをかけておきましょう。
上半身だけが映るオンライン面接では、対面の面接よりも髪の乱れが目立ちやすくなります。長い髪はまとめて、顔回りがはっきり映るよう、前髪が目にかからないよう整えましょう。
ノーメイクはNG
ノーメイクは避け、メイクをして面接に臨みましょう。
対面の面接ではナチュラルメイクがよしとされていますが、オンライン面接ではナチュラルメイクだと、メイクをしていないように見える場合もあります。
オンライン面接では、普段より少しはっきりしたメイクがおすすめです。口紅やチークなどは発色のよいカラーを選ぶと、明るく健康的な印象になります。
極端に濃くなりすぎないよう注意しましょう。
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転職時のオンライン面接の流れ
オンライン面接の主な流れは、対面の面接と変わりませんが、始まるまでの流れや退室時に注意すべきポイントがあります。基本的なオンライン面接の流れについて解説します。
1.当日までに面接で使用するツールやURLが提示される
面接が決まったら、企業側からオンライン面接で使うツールやURLが提示されます。
面接の時間に指定のURLにアクセスするとオンライン面接が開始されるので、URLは当日まで大切に保管しましょう。
2.面接が始まる5~10分前にURLにアクセスし入室する
オンライン面接が始まる5~10分前には、指定のURLにアクセスして待機しておきましょう。時間に余裕をもっておくと、カメラの角度やスピーカーやマイクの音量などを調整できます。
使用するツールによっては入室すると面接官に通知されるため、業務の妨げになってしまう可能性があります。あまり早い時間に入室しないよう、注意しましょう。
3.面接官が入室したらオンライン面接スタート
面接官が入室したら、オンライン面接が始まります。座ったまま一礼して「〇〇と申します。よろしくお願いいたします」または「本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます」と、明るくあいさつしましょう。
その後、対面の面接と同じように自己PRや転職の理由、志望動機などについて質疑応答が始まります。
4.面接終了後、指示に従って退室する
面接が終了したら、面接官の指示に従って退室します。先に退室するよう促された場合は「ありがとうございました」とお礼を伝えて、速やかに退室しましょう。
指示がない場合は、お礼を伝えたら面接官が退室するのを待つのが基本です。
転職時オンライン面接の準備
オンライン面接は、対面の面接と異なり、事前に準備しなければならないことが多くあります。時間に余裕をもって、準備しましょう。
端末や機器を用意する
端末や機器を用意しておきましょう。オンライン面接で必要なアイテムは、次のとおりです。
- パソコン・タブレット・スマホ
- スタンド
- イヤホン
- カメラ
スマホでもオンライン面接は受けられますが、画面が大きく、音声や画像が安定しやすいパソコンのほうがおすすめです。パソコンにウェブカメラがない場合は、外付けカメラを用意します。
スマホで面接を受けるときは、面接中に倒れないよう角度が調節できるスマホ用スタンドを使って固定しましょう。
イヤホンがあると、外部の音を遮断して面接官の声が聞きやすくなります。有線タイプであれば、接続のトラブルや充電切れが起こる心配がありません。
端末が充電切れにならないよう、フル充電しておくか充電ケーブルをつないだ状態にしておきましょう。
使用するツールをインストールする
使用する端末やツールによっては、事前にアプリをインストールしておく必要があります。
パソコンは、インストールせずにブラウザから利用できるケースが多いです。一方で、スマホはツールを利用するためにアプリのインストールが必須となるケースが多いので、当日までに済ませておきましょう。
ミュート解除や背景の設定方法などの、操作方法も確認しておくと安心です。
静かなで明るい場所を選ぶ
周りが静かで、声を聞き取りやすく、明るい場所を選びましょう。
窓を開けたままにしておくと、車や電車など外の騒音が入ってくる可能性があります。オンライン面接の間は、窓を閉めておきましょう。
食洗機や洗濯機などの音も、声を聞き取りにくくなるので注意が必要です。同居家族がいる場合は、面接の時間を伝え、大きな音をたてたり画面に入り込んだりしないようお願いしておきましょう。
自宅以外で面接を受けるなら、カフェなどの周囲の雑音が入る場所は避け、レンタルスペースなどを利用するのがおすすめです。
安定した通信環境を整える
安定的に接続できるか、通信状況を確認しておきましょう。
Wi-Fi接続が遮断されない場所や、LANケーブルに接続できる場所を選ぶのがおすすめです。音声が途切れたり画像がフリーズしたりすると、面接がスムーズに進められません。
通信環境に不安があるときは、事前に指定されたツールを使って、家族や友人とテストしておくと安心です。
カメラの距離や角度を決めて固定する
カメラは、座った状態で胸から上が映るよう、距離と角度を調節しましょう。
パソコンとスマホでは、映る角度が大きく異なるため、前もって確認しておく必要があります。カメラの位置は目線と同じ高さで、見上げたり見下ろしたりしない角度に調整しましょう。
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転職のオンライン面接を成功させるポイント
オンライン面接を成功させるためのポイントは、次の5つです。
- プライベート用のプロフィール画像やアカウント名は使わない
- 背景や写り込みに配慮する
- 回線のトラブル時は冷静に対応する
- カメラを見てゆっくり話す
- オンライン面接中にパソコンやスマホを操作しない
ひとつずつ解説します。
プライベート用のプロフィール画像やアカウント名は使わない
過去に使用したツールを使うときは、プライベート用のプロフィール画像やアカウント名になっていないか、事前にチェックしましょう。
アカウント名は本名、プロフィール画像はビジネスに適した写真やデザインを使うのがおすすめです。
背景や写り込みに配慮する
壁を背にした状態で設定するのがベストです。難しい場合は、室内を片付けて余計な物が入り込まないよう配慮しましょう。
オンライン面接では、バーチャル背景を使用するのはおすすめしません。やむを得ず使用するときは、ビジネスシーンでも受け入れられる、無地などのシンプルな背景を選びましょう。
子どもが画面に入り込んでくる可能性がある場合は、別室で家族に見てもらうなど協力してもらいましょう。
回線のトラブル時は冷静に対応する
面接中にインターネット回線のトラブルが発生したときは、会社にメールや電話をして、不具合を報告しましょう。端末の再起動やアプリへの再ログインなどをしても不具合が解消されなければ、再び連絡し、対応を仰ぎます。
あらかじめ会社のメールアドレスや電話番号を控えておき、回線のトラブルにも対応できるよう備えておくことが大切です。トラブルがあっても慌てず、冷静に対応しましょう。
カメラを見てはっきり・ゆっくり話す
オンライン面接では、つい画面上の相手を見て話しがちですが、カメラに目線を合わせて話しましょう。面接官は、目線が合わないと感じたり、伏し目がちで暗い印象に捉えられたりします。自分が話すときは、できるだけカメラ目線になるよう意識してみましょう。
また、オンライン面接ではタイムラグも発生します。対面で話すときよりも少しゆっくり話し、話し終えたら「以上です」と付け加えることで、相手と会話がかぶりにくくなります。
面接官が話している途中に声を出して相づちを打つと、お互いの声が聞き取りにくくなるので、相づちは軽くうなずいて意思を表しましょう。
オンライン面接中にパソコンやスマホを操作しない
面接中は、パソコンのキーボードを打ったりスマホを操作したりしないようにしましょう。手元が映っていなくても、音で伝わってしまいます。
「面接に集中していない」とマイナスな印象に捉えられるため、面接に関係ない操作はせず、スマホの通知音などもサイレントにしておきましょう。
転職時のオンライン面接は対面と同じ服装が基本
転職でオンライン面接を受けるときの服装は、対面の面接と同じようにスーツが基本です。
カメラに映らなくても、上下ともにスーツやオフィスカジュアルなどのフォーマルな服装で統一し、清潔感のある身だしなみを整えましょう。長い髪はまとめて前髪が目にかからないようにすると、顔回りがはっきり映り、明るい印象になります。
オンライン面接だからと気を抜かずに、対面と同じように服装や身だしなみにも配慮して臨みましょう。
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