人材不足の解消方法としては、「派遣」や「業務委託」があります。
どちらの方法も、すぐに必要な人材を確保しやすいのがメリットです。
ただ、デメリットもあるので、活用する前に両者の特徴や違いをよく理解しておくことが大切です。
本記事で、「派遣」と「業務委託」の相違点、どのようなメリットやデメリットがあるのかについて、解説していきます。

派遣

派遣は、人材派遣会社から労働者を自社へ派遣してもらう仕組みです。
派遣社員は、仕事先が決定すると、派遣元の人材派遣会社と雇用契約を結びます。
そのため、派遣社員と派遣先の企業は、直接雇用の関係にはなりません。
ただし、仕事の進め方などの指示は、派遣先の企業が行うのです。

派遣のメリット

企業側が派遣を利用するメリット、採用コストが抑えられることです。
正社員やパートスタッフを直接雇用する場合は、社会保険、雇用保険、採用活動などさまざまな費用がかかってしまいます。
派遣の場合は、直接雇用主の人材派遣会社が負担するため、費用を抑えながら人材を確保できるのです。
派遣には、専門スキルを持つ人材が確保しやすいというメリットもあります。
人材派遣会社には、デザイン、プログラミング、事務、営業などさまざまなスキルや経験を持った人たちが在籍しています。
プロジェクトの進捗状況や内容に合わせて、必要なスキルを持った人材をその都度確保できるのが、派遣の良いところです。

派遣のデメリット

デメリットは、育成の費用や時間がかかってしまうことです。
即戦力となり得る優秀な人材であっても、自社の仕事を覚えるためやほかのスタッフと馴染むためには、ある程度の時間が必要です。
派遣社員を受け入れるために、自社内で指導係など担当者を用意しなければならないことも、忙しい環境ではデメリットになってしまうでしょう。

業務委託とは?

自社内の一部の業務を社外の人へ委託することを、業務委託と呼んでいます。
業務委託は、「請負契約」、「委任契約」、「準委任契約」の3つの総称のことです。
業務委託の場合も、派遣と同様に、仕事を発注する企業側と引き受ける人との間には雇用関係はありません。

請負契約

請負契約は、請負人が引き受けた仕事を完成させることを約束し、依頼人が報酬を支払う契約のことです。
依頼人の要求に沿った仕事をしないと、請負人は報酬を請求することができません。
また、請負人には完成物に対して、担保責任も負うことになります。

委任契約

委任契約は、弁護士など専門家に対して、法律に関わる業務を委託する際に結ぶ契約のことです。

準委任契約

準委任契約は、事実行為を委託するために結ぶ契約のことです。
委任契約と準委任の違いは、「法律行為」を行う業務を委託するかどうかです。
準委任契約では、法律に関する業務は含まれません。

業務委託のメリット

業務委託のメリットは、業務を外部へ委託することで、自社のスタッフの負担が減らせることです。
社員の採用活動費や社会保険などのコストもかからないため、少ない社員で運営している会社にとってはメリットのある方法と言えます。
また、自社で人材を育てる手間がかからないことも業務委託のメリットです。
新入社員を採用して、Web、IT、営業などのスキルを持つ人材へと育てていくためには、大変な労力や時間が必要です。
業務委託や準委託ならば、最初から専門スキルを持つ人へ高度な業務をお任せできるため、人材育成の負担を減らすことができます。
業務委託には、遠方に住んでいる人にも仕事を託しやすいというメリットもあります。
今は、インターネットが普及によって、どこにいても仕事のやり取りが簡単に行える時代です。
たとえば、東京の会社から、地方や海外在住者に対してすぐに仕事を委託することも可能なのです。
Webデザインやプログラミングなどは、業務委託しやすい仕事と言えます。

業務委託のデメリット

業務委託のデメリットは、コストがかかることです。

専門スキルを持った人材へ仕事を依頼する場合にはそれなりの報酬を払わなくてはなりません。
外注する業務が増えるほど、企業側の費用負担も大きくなっていきます。
また、外部に業務を委託してしまうと、自社のスタッフがノウハウが蓄積されにくくなり、自社のスタッフが育ちにくいというデメリットもあります。

「派遣」と「業務委託」では指揮命令はどうなるの?

最後に、指揮命令についても見ていきましょう。

指揮命令とは?

指揮命令は、使用者が労働者に対して、仕事のやり方、手順など業務上の指示を出すことです。
直接雇用を結んでいる正社員やパート社員は、自分が所属する会社から指揮命令を受けて、仕事を進めていくのです。

派遣の指揮命令者は派遣先企業

派遣の場合の指揮命令者は、派遣元の人材会社ではありません。
派遣先の企業が受け入れた派遣スタッフに対して、指揮命令を行います。

業務委託の指揮命令者は

業務委託は直接雇用の関係ではないため、依頼主の企業は受託者側に対して、指揮命令を出すことはできません。
業務委託では、期限までに、仕事を完成させること、業務を遂行することが重視されており、仕事の進め方や取り掛かる時間などは受託者側に任されているのです。

まとめ

ここまで、「派遣」と「業務委託」について解説してきました。
両者の大きな違いは、指揮命令が必要かどうかです。
派遣スタッフを受け入れる際には、派遣先の会社が指揮命令者となり、仕事の進め方などの指示を出さなくてはなりません。
一方、業務委託では、仕事の手順や進め方などは、受託者に任せることになります。
現代は働き方が多様化しており、派遣や業務委託など非正規で働くことを選択する人が増えている状況です。
労働者の約3分の1が非正規で働いているとも言われています。
オンライン化が進むことによって、Web系やIT系の職種に限らず、インサイドセールスや事務系の職種でも、派遣や業務委託の割合がますます増えていくことでしょう。
業務委託は派遣と比較すると、コストがかかりやすいというデメリットがあるため、まずはパート派遣の採用を検討してみると良いでしょう。

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