近年、新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークをする人が増えたこともあり、在宅でできる仕事に注目が集まっているようです。
特に、子育てや家事をする主婦にとっては、おうちで仕事ができるととても便利で助かりますよね。そこで、主婦の間で関心が高まっているのが「フリーランス」という働き方です。
フリーランスは在宅で働けて仕事のボリュームや働く時間を自由に選べる一方で、自己管理をきちんとする必要があったり、お金の手続きが面倒だったりという一面も。

今回は、そんなフリーランスの基礎知識をご紹介します。
仕事を探す時の選択肢のひとつとして、参考にしてみてください。

1.よく聞く「フリーランス」と「業務委託」の違いは?

働き方の多様化で耳にすることが増えてきた「フリーランス」という言葉。一方でドラマのようにフリーターと勘違いされたり、特別な技術を持つ人しかなれないと思われたりと、様々な誤解もあるようです。
また、求人サイトなどで「業務委託」という言葉もよく聞くため、フリーランスとの違いがよくわからないという人も多いかもしれません。

そこで、ここではフリーランスと業務委託の基本的な意味についてご紹介します。

「フリーランス」は働き方の一種です

「フリーランス」は「会社員」や「パート」と同じような働き方の一種で、特定の会社組織の一員としてではなく、個人で独立して仕事をすることです。また、そういう働き方をしている人のことをフリーランスと呼ぶこともあります。

会社員やパートは会社と雇用契約を結んで給料をもらいますが、フリーランスの人は個人でクライアントと契約を交わし、商品やサービスを提供してその報酬を得ます。勤務時間や仕事量の制限がないため、得られる収入は個人の能力によるところが大きくなります。

「業務委託」は契約の一種です

一方、在宅ワークの募集で見かける「業務委託」というのは契約の一種で、企業などが個人に必要な業務を任せる(委託する)ことです。業務委託契約は業務に対しての対等な契約となり、個人が会社に雇われる雇用契約とは違うことがポイントです。

また、業務委託契約には美容師や秘書などの一定の業務を行うことで報酬を受ける「委任・準委任契約」と、Webデザイナーやライターなどの期日までに決められた成果物を納品する「請負契約」があり、業務の種類によって異なります。

「業務委託」はフリーランスではなくても受けられます

実際にはフリーランスの人だけでなく、副業可能な会社員やパート勤務の人でも業務委託で仕事を受けることができます。

また、業務委託の仕事は進め方や引き受けるボリュームなどを自分で決められるため、複数の仕事を同時に進めることも可能です。

2.フリーランスでできる仕事にはどんなものがあるの?仕事の探し方は?

フリーランスは、子どもがいたり家族の都合で転勤になったりしても融通が利きやすいところが主婦には魅力です。得意なことがある人、仕事に活かせそうな経験がある人にはおすすめの働き方と言えます。

では、実際にフリーランスでできる仕事にはどんなものがあるのでしょうか。そして、フリーランスの人はどうやって仕事を探しているのでしょうか?

フリーランスでできる仕事はこんなにあります

求人サイトやマッチングサービスのサイトによると、フリーランスでできる仕事には以下のようなものがあります。

<在宅でできる仕事>
・Webデザイナー・DTPオペレーター・ライター・文字起こし・プログラマー・経理、労務・営業事務、営業アシスタント・広報・マーケター・インサイドセールス・テレフォンオペレーター など

<出勤が必要な仕事>
・塾講師、家庭教師・家事代行、ベビーシッター・宅配業務・司会、イベントスタッフ・ネイリスト・美容師・化粧品販売、エステサービス・ジムなどのインストラクター など

フリーランスは個人の知識やスキルを活かした働き方なので、ある程度経験がある人の方が向いていると言えますが、特別なスキルが不要な仕事や未経験者OKの仕事も増えてきています。
自分の頑張り次第では時給で働くよりも収入が増えることもありますので、興味がある人は挑戦してみてください。

フリーランスの先輩に聞きました!】どんなお仕事をしていますか?

  • SNS運用、日本語教育コンテンツの発信(Aさん:20代子なし)
  • ライター、マーケター、デザイナー(Bさん:30代子なし)
  • 不動産会社での物件登録・ライター、人材派遣会社でのアシスタントディレクター(Cさん:30代子なし)
  • 広報、マーケティング(Dさん:40代子あり)
  • Web制作(Eさん:40代子あり)
  • 編集、校正、ライター(Fさん:40代子あり)

フリーランスの仕事はこうやって探します

フリーランスの仕事の探し方には、次のようなものがあります。

前職のつてや知人の紹介

育児が理由で休職していた人が、過去に働いていた職場に声をかけてもらったり、知人から仕事を紹介してもらったりということがきっかけでフリーランスになるケースが多いようです。自分で仕事を探すよりも採用されやすく信頼もおけますので、おすすめの方法です。

自分で営業をする

今はSNSなどを活用して個人が自分のスキルを発信することができる時代です。TwitterやInstagram、ブログなどがきっかけで仕事が入るようになったという例も増えているようです。企業に対して営業をかけていくために、まずは自分ができる仕事を積極的にアピールする場を作りましょう。

求人サイトで探す

過去の仕事のつても、SNSでアピールできるほどのスキルもない…という人にとって最も手軽な方法です。「はたかな」でもフリーランス向けの案件や在宅ワークOKの案件をご紹介していますので、ぜひご利用ください。

フリーランスの先輩に聞きました!】どうやってお仕事を探していますか?

  • 求人サイト
  • SNSを活用して企業にアプローチ
  • 知り合いの紹介
  • 前にいた職場の紹介
  • コミュニティや派遣会社

フリーランスで働くメリットは?

フリーランスで働くメリットには次のようなものがあります。

自由な時間に働ける

正社員やパートで働いていると出勤日や勤務時間が決まっているので、急に遅刻・早退したり休んだりするのが難しいですよね。フリーランスの場合は自分でスケジュール管理をして都合のいい日や時間に働くことができるので、子どもの病気や学校行事にも対応できます。災害などが起きた時にも、自宅にいればすぐに迎えに行くことができて安心です。

また、在宅ワークだと通勤時間がかからず、子どもが幼稚園や保育園・学校に行っている間や寝ている間に働くこともできるので、時間と心に余裕が生まれます。

好きなことや得意なことを仕事にできる

会社員やパートで働いていると、望まない業務に変わったり、電話や来訪者の対応に追われたりということも少なくありません。その点、フリーランスは希望の仕事を選ぶことができます。自分の得意分野を活かすことはもちろん、好きなことや興味のあることを学んでスキルアップし、仕事につなげることも可能です。


反対に、希望しない内容の契約は断ることも、交渉して契約内容を変更することもできるのも、大きなメリットと言えます。
さらに、会社員と異なり年齢に関係なく働き続けられることも魅力です。

自分で仕事量をコントロールできる

フリーランスは自分で仕事の量をコントロールできますので、例えば週に3日、午前中だけなど、自分の都合や環境に合わせて働くことができます。子どもが小さいうちは仕事量を抑えて、手がかからなくなってきたら増やすということも可能です。

また、夫の扶養内で働きたい場合やできるだけ多く稼ぎたい場合なども、仕事量を変えて収入をコントロールすることができます。

職場の人間関係に悩むことがない

会社員やパートで勤めていると、上司や同僚、後輩との関係で悩むことがあるかもしれません。フリーランスは基本的に自分一人だけで仕事をするので、職場の人間関係で悩むことはほぼなくなります

クライアントとのやりとりも電話やメール、チャットツールを使うことがほとんど。対応の迅速さやマナーはもちろん必要ですが、煩わしい人間関係に巻き込まれにくいと言えるでしょう。

フリーランスの先輩に聞きました!】フリーランスになってよかったことは?

  • 朝、好きな時間に起きられること
  • 土日に働いて平日休めること
  • 働けば働くほど稼げること、収入が増えたこと
  • 自分の勉強など、自己投資の時間が増えたこと
  • 仕事を自分のペースで進められること
  • 子どもの行事参加などに融通がきくこと
  • 自分で働き方を交渉できること
  • 時間を調整しやすくなったこと

4.フリーランスで働くデメリットは?

メリットが多く感じられるフリーランスですが、もちろんデメリットもあります。では、フリーランスで働くデメリットはどんなことでしょうか。

仕事量や収入が安定しない


会社などで働く場合は、やるべき仕事が決められていて、基本的には毎月決まった金額の給料をもらえます。
ところが、フリーランスの場合は仕事を自分で取ってくる必要があり、案件探しや営業活動が負担になる場合があります。
また、病気などで働けない時は収入がなくなりますし、単発の仕事ばかり引き受けて収入が不安定になったり、依頼元が業務を削減して案件が消滅したりすることもあります。

さらに、一つの案件に時間をかけ過ぎると、時給換算したらパートで働いた方が収入が多いかも!?ということもあり得るのです。

法的な保障がなく社会的信用も得られにくい


フリーランスは雇用契約がないため、労働基準法の適用外になります。
業務委託契約には解雇規制がなく、契約によっては突然解約されて来月から仕事がなくなるという可能性もあります。最低賃金の規制もないので、報酬が最低賃金よりも安くなることもあるかもしれません。
また、失業保険や労災保険の給付、退職金などもありませんので、万が一の事態に備えておく必要があります。

さらに、フリーランスに対する偏見や誤解があって社会的信用を得られにくいという面もあります。具体的には、家や車のローン、クレジットカードの審査に通りにくいということがあるようです。

確定申告などの事務手続きは自分で

会社に勤めていれば年末調整を受けることができますが、フリーランスの場合は自分で確定申告をすることになります。
ほかにも、国民健康保険の加入・支払いの手続きや契約の締結、経理など、会社員であれば担当部署が代行してくれることをすべて自分で行う必要があるので、その手間が負担になるかもしれません。

また、住民税などの支払いは前年の給与が基準になるため、フリーランスになって急に収入が減る場合などは準備が必要です。

自己管理能力がないと大変なことに

フリーランスは労働時間や日数を自分で決められるため、融通が利きやすいことがメリットである一方で、メリハリをつけにくくプライベートとの境目がなくなりやすい面があります。


また、時間の管理や体調管理が自己責任となるため、万が一契約した内容の業務が完了できなかった場合には、収入や信用を失うだけでなく、損害賠償請求などのトラブルに発展する可能性もあります。
自分でタスクやスケジュールをきちんと管理できる人には向いている働き方と言えます。

スキルアップへの意識が必要

会社員であれば、パソコンなど業務に必要なことは身に付けることができますし、研修なども受けられて会社がスキルアップの機会を与えてくれます。個人ではできない大きな仕事に挑戦することもでき、上司や同僚がフォローしてくれることもあります。

一方、フリーランスでは確実に成果を上げるために自分の能力に合った業務を引き受けることが多いため、新しい仕事に挑戦しづらい面があります。
仕事の幅を広げたいのであれば、必要なスキルは自分で意識して身に付ける必要があり、業界の最新情報なども自分でアンテナを立てて収集しなくてはなりません。

【フリーランスの先輩に聞きました!】フリーランスになって困ったことは?

  • 収入がいつも安定しているわけではないこと
  • 仕事の量が収入に直結するので仕事が少ない時は困る
  • 経理や税金などの事務処理が大変なこと
  • 繁忙期はスケジュール管理が大変
  • 業務時間がないのでメリハリをつけにくいこと
  • これから先、年齢を重ねて身体機能が衰えたら働けなくなることが心配

まとめ

主婦の仕事と言えば今まではパートや会社員が多かったのですが、最近ではフリーランスとして働き始める人も増えているようです。
また、今後ますます業務委託の仕事が増えると言われており、特別なスキルが不要な職種も多くなっているようです。

子育てや家事をしながら働くには、在宅でできるフリーランスの仕事は確かに魅力的です。自分のスキルを活かしたい、好きなことを仕事にしたいという人にはおすすめの働き方でもあります。
ただ、メリットだけでなくデメリットもありますので、きちんと環境を整えて始める必要があります。

フリーランスで働くことに興味がある人は、一度自分に合った仕事を探してみてはいかがでしょうか?

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「はたらきたいを、叶えたい」という理念のもと、育児や家事などでフルタイム勤務が難しい主婦やママの方の「働きたい」想いをサポートします。

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