仕事に子育てに毎日大忙しのワーママ。家事が負担になっている方も多いと思います。料理、掃除、洗濯は毎日欠かすことのできない家事。いかに効率よくできるかが大きなポイントです。

今回は家事の時短テクニックを、家事の種類別に紹介します。家事にかかる手間と時間を短縮できると、家族との時間や自分のための時間にあてることができ、心にゆとりが生まれます。できることから実践して時短家事に挑戦してみてください。

時短家事のポイント

まずは、時短家事に共通するポイントや考え方を解説します。

便利なグッズやサービスを活用する

便利なグッズやサービスはどんどん活用しましょう。家事を楽にしてくれる時短アイテムには以下のようなものがあります。

家事の時短アイテム
  • 【料理】自動調理機
  • 【料理】食洗機
  • 【料理】ミールキット
  • 【掃除】ロボット掃除機
  • 【洗濯】ドラム式洗濯機

今回紹介する時短テクニックでも時短家電やサービスなどがいくつか登場します。時短家電などは高額になるため購入をためらうかもしれませんが、家事が劇的に楽になるのでおすすめです。

上記以外にもレンジでゆで野菜が作れるタッパーや、小物を浮かせて掃除を楽にしてくれるピンチなど100均でも購入可能な便利グッズも数多くあります。ちょっとした手間を減らせるだけで家事は楽になります。便利なものは積極的に活用していきましょう。

動線を考えてものを配置する

家事に時間がかかりすぎとお悩みの方は、一度家の動線を見直してみるといいかもしれません。

家事がしやすい配置の例
  • 調理器具をコンロ回りに収納する
  • 衣類をベランダの近くに収納する
  • 家族が服を脱ぐ場所に洗濯かごを置く

基本的には使う場所、もしくは片付ける場所の近くにものを配置するのがいいでしょう。重要なのは思い込みを捨てて効率化を軸に考えることです。

たとえば、洗濯かごは脱衣室に置くものと考えがちですが、家族がリビングで靴下や服を脱ぐのであればリビングに置く方が衣類が散らかりにくいでしょう。(家族に脱衣室で脱ぐようにしてもらうのが一番ですが、今は効率化に絞って考えています)

ホットプレートやカセットコンロなどもキッチンではなく、実際に使うリビングに置く方が使いやすいかもしれません。ほかにもよく使うハサミやちょこっと掃除に便利なワイパーなどは部屋ごとに置いておくと便利です。

何をどこに置くのがいいのか、全員に共通する答えはありません。普段の家事の流れや家族の動きをよく観察して最適な動線を考えてみてください。ものの配置を変えるのは少し手間がかかりますが一度整えると楽な状態がずっと続きます。

完璧を求めない

ワーママにとって完璧を求めないのは最も重要なことの1つです。それは家事だけではなく、仕事にも子育てにもいえることで、60点取れれば大満足くらいの気持ちを持ちましょう。

子どもには毎日栄養満点の手作りごはんを食べさせたい、整理・掃除された清潔な部屋を保ちたい、そう思うのは何も間違っていません。ただワーママが毎日の家事を丁寧に完璧にこなすのは物理的に難しいのです。完璧にやろうとして無理をしたりストレスをためたりする方が家族にとってもママ自身にとっても良くありません。

丁寧に家事をするのは時間に余裕があるときだけにして、普段の家事は楽をしてもいいし完璧でなくてもいいと割り切りましょう。

家事の時短テクニック〈料理編〉

料理の時短テクニックを3つ紹介します。

献立はローテーションにする

毎日ごはんを作る方ならわかると思いますが、料理は作る前の献立決めや買い物の方が大変だったりします。特に毎日の献立決めに悩む方は多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、献立をローテーションにする方法です。たとえば月曜日はお肉、火曜日は魚、水曜日はどんぶり…などメインを曜日で固定する方法などがあります。作るメニューもお肉ならハンバーグ、からあげ、生姜焼きなどいくつかのバリエーションから選ぶようにすると献立決めが楽になります。

凝った料理や初挑戦の料理などは週末に作るようにして、平日はローテーションで乗り切るのがおすすめです。

作り置きをする

作り置きをしておくと毎日全てのメニューを作る必要がなくなります。数日分のメニューをまとめて作って冷蔵・冷凍保管する方法もありますが、当日の料理を多めに作って翌日分に取り分けておく方法ならより手軽です。特に毎日少量作るのが大変な副菜は多めに作っておくと便利です。

ほかにも買ってきたお肉や魚を調味料に漬けて冷凍しておく「下味冷凍」もおすすめです。下味冷凍であれば、朝のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移し替えて解凍しておけば、帰宅後フライパンで焼くだけで簡単に調理が完了します。下味冷凍することで味が染みやすいというメリットもありますので、気になる方は一度挑戦してみてください。

買い物はネットスーパーを利用する

小さい子どもがいる家庭では買い物に行くのも一苦労ですよね。お菓子が欲しいと駄々をこねられたり重い荷物があるときに限って抱っこをせがまれたり…。そこでおすすめなのがネットスーパーです。

ネットスーパーであればお米などの重いものも自宅まで届けてくれますし、冷凍商品や傷みやすい生ものもクーラーボックスで配達してくれるため暑い日でも安心です。買い物しながら合計金額を確認できるため、予算を守りやすいメリットもあります。

デメリットとしては、送料がかかる点と実店舗ほど品揃えがよくない点です。送料については300円~500円程度に設定されているケースが多く、頻繁に利用すると負担も大きくなります。ただし2,000円や5,000円など一定金額以上の購入で送料が無料になる、といったサービスを実施しているネットスーパーもあります。

品揃えについて、数社のネットスーパーを利用してきた筆者の印象としては、特に鮮魚のラインナップはかなり限られているように感じます。そもそも生鮮食品は自分の目で確かめて購入したい!という方もいるかもしれません。そういった方は生鮮食品は実店舗で買って、パンや飲み物、調味料などはネットスーパーで購入する、など使い分けるのがおすすめです。

カット野菜やミールキットを活用する

時間がかかり面倒な下ごしらえは便利なカット野菜やミールキットでパパっと済ませることが可能です。冷凍のカット野菜であれば長期保管ができますし、ミールキットは調味料までついているため味付けも楽にでき、食材も使い切ることができます。

毎日惣菜や外食に頼るのはバランスが偏りますし、お金もかかります。便利なアイテムを活用すると料理のハードルがグンと下がりますよ。

家事の時短テクニック〈掃除編〉

掃除の時短テクニックは以下のとおりです。

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収納を見直す

家が散らかると片付けや掃除に時間がかかってしまいます。そこで有効なのが、散らからないように収納を見直すことです。

いつも散らかっているものがあるとすれば、それは片付ける場所が決まっていないか、片付けにくい場所に収納しているケースが多いです。たとえば使う部屋と片付ける部屋が違っていると、使う度に別の部屋まで取りに行ったり片付けに行ったりするのは面倒ですよね。そうなると、どうせまた使うし、と使う部屋に置きっぱなしになりがちなのです。

使う場所の近くに収納すると片付けのハードルが下がり、使ったらすぐにしまうことが習慣化しやすくなります。家族が自分たちで片付けてくれるとママの片付けの手間が省けますし、床やテーブルにものがないと掃除も楽になりますね。

毎日のちょこっと掃除を習慣化する

掃除をさぼると当然汚れは溜まります。こびりついた汚れをきれいにするのは大変なので面倒になって後回しにする…と悪循環になりがちです。汚れやすい場所はサッとでもいいので毎日こまめに掃除するのがおすすめです。

たとえば朝一番にトイレに行くときに床と便器を拭く、歯磨きしながら洗面所の床にワイパーをかける、など毎日する行動に掃除をくっつけると習慣化しやすくなります。毎日掃除をすることで汚れが軽いうちにきれいになるため、掃除にかかる時間も短くて済むでしょう。

家事の時短テクニック〈洗濯編〉

洗濯の時短テクニックを紹介します。

洗濯前に仕分けをしておく

乾燥機にかけるものと外に干すもの、おしゃれ着コースで洗うもの、洗剤を分ける赤ちゃんの服、など衣類によって洗濯の仕方を変えるケースも多いと思います。全ての汚れものが一緒になった洗濯かごから1つずつ確認するのは手間がかかるため、洗濯かごは事前に分けておくのがおすすめです。

乾燥機OKのもの、おしゃれ着、など家族にもわかりやすいように分けておくと、洗濯前に仕分けする手間がなくなります。

ハンガー収納にしてたたむ手間を減らす

ハンガー収納にすると、乾いた衣類をたたんでラックやタンスに収納する手間を削減できます。ハンガーで干した服をそのまま収納場所にかけ直すだけなので、時短になりますし、服がシワになるのも防げます。

ハンガーの数をあらかじめ決めておいて、ワンシーズンに着回す服はハンガーにかかるだけ、などとすると服の増え過ぎ予防にもなります。

乾燥機付きの洗濯機を導入する

大量の洗濯物をベランダや庭まで運んで干すのは大変ですし、天気が悪いといつまで経っても乾かずにイライラしますよね。洗濯物のストレスから開放されたい方は乾燥機付きの洗濯機の導入を検討してみてはいかかでしょうか。

もちろん安い買い物ではありませんが、忙しいワーママにとって値段以上の価値がある商品だと思います。干す手間と時間を短縮でき、バタバタしている朝でも洗濯機にさえかけておけば帰宅するころには乾いた状態になっているのは嬉しいですね。また天気に左右されることもないため、家を出てから雨に降られても安心です。

どうしても家事が回らないときは?

ここまで家事の時短テクニックを紹介してきましたが、それでも家事が回らないこともあると思います。そんなときの解決方法を見ていきましょう。

周りに協力してもらう

ママが一人で家事、育児、仕事を両立させるのはかなり難しいです。パパはもちろん、おじいちゃんおばあちゃん、職場の同僚などにもどんどん頼りましょう。

一人でできることには限界があります。無理を続けると心身の不調につながることもあるので、早めに周りに協力を求めるのがおすすめです。

協力してもらうときのポイントは、何をしてほしいのか具体的に伝えることです。「しんどいのを察してほしい」では何も解決しないので「保育園の送迎を分担したい」「休日のごはんは用意してほしい」など要望をはっきりと伝えましょう。

家事代行サービスを利用する

家事が回らないときには家事代行サービスの利用もおすすめです。家政婦といえば富裕層しか利用できないイメージがあるかもしれませんが、最近ではリーズナブルで使い勝手の良いサービスが数多くあります。

安ければ1時間1,000円程度から利用でき、料理や片付け、洗濯に庭の手入れまで幅広い家事に対応してもらえます。料理は作り置きや離乳食などのリクエストに応えてもらえることが多く、忙しい平日を乗り切る強い味方になるでしょう。

働き方を見直してみる

どれだけ家事の効率化をしても限られた時間の中でできることには限界があります。それであれば、家事にあてる時間を増やす、という方法もあります。

たとえばフルリモートの会社に転職すると、通勤時間がかからず始業時間ギリギリまで家事ができますし、休憩時間に家事をこなすことも可能です。ほかにもフリーランスになれば時間の調整がしやすく、子どもが家にいない時間帯に家事を済ませることができるでしょう。

転職やフリーランスへの転身にはリスクが伴いますが、いつも時間に追われて余裕がない!と悩んでいる方は一度考えてみてもいいのではないでしょうか。

まとめ

家事の1つ1つを丁寧に完璧にこなすのは素晴らしいですし理想的ではありますが、とにかく時間がないワーママはいかに時間をかけずに効率よく回すかが勝負です。今回紹介した時短テクニックも参考にして自分に合った家事の進め方を探してみてください。

ワーママの両立には頑張り過ぎないことと、周りを巻き込むこと、が重要なポイントとなります。周りにも頼りながら完璧にできなくても大丈夫と割り切ると心に余裕が持てるでしょう。

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