エンジニアを辞めたいけれど、後悔しないか心配…とお悩みの方、多いのではないでしょうか。
専門的なスキルや知識が必要なエンジニアは需要が高く、辞めてしまうのはもったいないケースが多いです。しかし無理をして体を壊したり、家庭を犠牲にするのはおすすめできません。

そこでこの記事ではエンジニアを辞めるのがもったいない理由と、辞めたいときの対処法を解説します。エンジニアを辞めたいと思っている方はぜひご覧ください。

エンジニアを辞めたい理由

エンジニアを辞めたいと思う主な理由を紹介します。

給料が低い

給料に不満があり辞めたいと思うエンジニアは多いようです。しかしデータで見るとエンジニアの給料は決して低くはありません。dodaによる「平均年収ランキング」によるとITエンジニアの平均年収は442万円で、全職種の平均年収403万円を上回っています。

それではなぜエンジニアは給料が低いと感じるのか、以下の理由が考えられます。

エンジニアの給料が安い理由
  • 給料が業務量に見合っていない
  • 年功序列のため若手の給料が安い
  • 企業による差が大きい

エンジニアの中には膨大な案件を抱え、残業や休日出勤が当たり前になっている人も多いです。そういった状況から、他業種より多少給料が高くても業務量に見合っていないと感じてしまうのです。

IT業界は他の業界よりも実力主義である企業が多いですが、それでもまだ年功序列の制度を取っている企業も少なくありません。そのため、若手は給料が安い成果を上げても給料が上がらない、といった状況も起きています。

業務量や給料体系は企業による差が大きく、自分の納得できる企業で働くことが重要と言えます。

残業が多い

エンジニアの仕事には納期があり、納期前はどうしても残業が多くなってしまいます。会社によってはタイトなスケジュールが常態化し、連日残業が当たり前になっていることもあるようです。

常に納期に追われる生活は精神的に辛いですし、残業が続くと寝不足や疲労などで体調を崩す可能性もあります。

やりたい仕事ができない

やりたい業務ができずに、モチベーションが維持できないこともエンジニアを辞めたい大きな理由となります。
エンジニアは基本的に分業で仕事を進めていくため、同じ業務内容になりがちです。仕事の特性として仕方ない部分もありますが、あまりにも同じ業務ばかりだったり、担当の業務が希望とかけ離れていたりすると不満に思ってしまいます。

またIT技術は日々進化しているため、エンジニアにはスキルアップが不可欠です。スキルアップして自分の市場価値を高めたいと思っても、同じ業務ばかりでは難しいでしょう。

自分のやりたい仕事ができずスキルアップできる環境にもないことから、やりがいやモチベーションを持てずに辞めたいと思うのです。

職場の人間関係が悪い

どの業界でも人間関係は退職理由の上位に入ります。パソコンでの作業が中心のIT業界でも同僚や上司との関係に悩む人は少なくありません。パワハラする上司や合わない同僚がいると仕事に行くのが嫌になりますね。

子育てや介護との両立が難しい

独身の頃は残業や休日出勤ができた場合でも、結婚や出産、親の介護といったライフスタイルの変化があった際は難しくなる可能性が高いです。

遅くまで残業できない、家族の用事や体調不良などで急に休む、などそれまでのように働けなくなります。会社によっては育児や介護に対する理解が乏しく、居づらくなってしまうこともあるようです。

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エンジニアを辞めるのがもったいない理由

さまざまな理由から辞めたいと思う人が多いエンジニアですが、辞めるのはもったいないかもしれません。ここからはエンジニアをやめるのがもったいない理由を解説します。

需要のある業界だから

各業界でIT化が進んでいる背景もあり、エンジニアは需要が多い職種です。人材不足のため売り手市場と言われており、転職しやすいというメリットがあります。

今後も伸びていくことが予想されるため、エンジニアとしてのスキルと経験があれば職に困るという状況は起きにくいでしょう。

自由な働き方をしやすい職種だから

IT業界はフレキシブルな働き方を導入している企業が多く、エンジニアは自由な働き方をしやすい職種でもあります。パソコンがあれば仕事ができるため、リモートワークがしやすいという背景もありますし、IT業界自体が世の中の流れやトレンドに敏感なことも理由でしょう。コロナ禍で仕事や会議のオンライン化が進んだことや、女性の社会進出が増えたことによる柔軟な働き方への需要の高まりも大きく影響しています。

またフリーランスの活用にも積極的な企業が多いため、フリーランスとしても働きやすい職種です。

スキル次第で高収入を得られるから

前述のとおり、エンジニアは需要が高く今後も成長していく職種です。そのためスキル次第では高収入も期待できます。スキルが高い人材は条件の良い会社に転職できますし、フリーランスになっても高単価で仕事を受注できます。

収入を上げたいのであれば、常にスキルアップをして自分の市場価値を高めていくことが重要です。特にIT業界は変化が早いため、自分の知識や技術がいつの間にか使われていなかった、ということも少なくありません。

常に業界の動向にアンテナを張り、新しい知識や技術を取り入れるようにしましょう。

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エンジニアを辞めるべき人と続けるべき人

エンジニアを辞めるべき人と続けるべき人をまとめると以下のようになります。

辞めるべき人続けるべき人
・エンジニアの仕事自体が合わない
・他にやりたい仕事がある
・職場が合わない
・給料に不満がある
・育児や介護で働き方が合わなくなった

そもそもエンジニアの業務自体が合わなかった場合や、違う業界や職種の仕事でやりたいことが見つかった場合はいさぎよくエンジニアを辞めてもいいでしょう。

ただしエンジニアの業務には、システムエンジニアやインフラエンジニアなどさまざまな種類があります。業種の変更を検討してみてもいいかもしれませんね。

エンジニアの仕事自体ではなく、職場や給料、働き方が理由で辞めたいのであれば、改善できる可能性があります。
エンジニアは需要が高く、柔軟な働き方もしやすい職種です。環境を変えることで続けられるケースが多いため、まずは辞めたい理由やどういった企業や働き方を希望するのかを明確にしてみましょう。

エンジニアを辞めないための対処法

エンジニアを辞めたいと思ったときの対処法を紹介します。

上司に相談して環境を改善する

業務内容、給料、働き方について不満や希望があるときは、上司に相談してみましょう。話をするときには事前にポイントを整理することが重要です。不満をダラダラ言うだけや、単なるお悩み相談になってしまっては意味がありません。

自分がどうしたいかのかを明確にし、業務内容の変更や給料アップには上司が納得する根拠も用意しましょう。業務内容の変更であれば自分のスキルとそれを活かせる業務、給料アップであれば自分が会社に貢献した実績などを示すのが有効です。

相談して改善できればそのまま働き続けられますし、取り合ってくれないような職場であれば他の方法で対処しましょう。

IT業界内で転職をする

環境を変えたいのであれば、業界内で転職するのもおすすめです。売り手市場のIT業界なので、スキルさえあれば希望の条件で転職できる可能性が高いです。

転職活動の際には、自分の軸をはっきりさせて、やりたい業務や働き方を明確にしてから企業探しを始めると失敗しにくいでしょう。最近ではIT業界に特化した転職サイトやエージェントなども多くあります。そういったサービスを活用してみるのもおすすめです。

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フリーランスになる

会社に縛られる生活にうんざりしている、子育てや介護と両立できる環境で働きたい、といった場合にはフリーランスという道もあります。フリーランスとは、会社に所属せず案件ごとに個人で仕事を請け負う働き方です。

フリーランスには以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリットデメリット
・時間や場所に縛られずに働ける
・やりたい業務ができる
・給料や条件を提示できる
・高収入を得られる可能性がある
・仕事量を調整できる
・案件を取れないと収入がない
・収入が安定しない
・正社員のような補償がない
・確定申告をしなければいけない

フリーランスの大きなメリットは時間や場所に縛られずに自由な働き方ができることです。フルリモートでの仕事が多いため、自宅で作業できる点から、子育てや介護で出勤が難しい人でも続けやすい働き方と言えます。仕事量の調整も自分でできるため、家族の体調や状況によって仕事をセーブすることも可能です。

また業務の内容を自分で選べるため、やりたくない仕事でモチベーションが下がる、といったことも起きません。給料や条件を選択したり自分で提示したりできるため、納得して働きやすいメリットがあります。

仕事量が収入に直結するフリーランスは、たくさん仕事をするほど収入が増えます。中には会社員ではあり得ない額を稼ぐフリーランスも存在し、夢のある働き方とも言えます。

メリットの多いフリーランスですが、デメリットも当然あります。仕事が選べる、高収入を得られる、といったフリーランスのメリットには「スキルがあり仕事を受注できたら」という条件があるのです。案件が取れなければ仕事をすることができず、収入を得ることができません。

特にフリーランスになりたての頃は、なかなか案件が取れずに収入が安定しない人が多いです。実績を積んでいくと仕事がもらえるようになるため、スキルアップを怠らず営業を続けていきましょう。

またフリーランスになると正社員のように社会保険による手厚い補償を受けられなくなります。労災保険や雇用保険に加入できなくなるほか、会社員の時は会社と折半だった保険料も全額自分で支払わなくてはいけません。確定申告なども必要になり、知らなかったでは済まされないことが多々あります。フリーランスになる前にしっかりと調べ、民間保険への加入や貯金など、いざというときに備えて対策を行うようにしましょう。

まとめ

やりたい仕事ができない、残業が多いのに給料が上がらない、などさまざまな理由でエンジニアを辞めたいと思うかもしれません。子育てや介護で忙しく、エンジニアのキャリアを諦めようと悩む人もいるでしょう。

しかしエンジニアは需要が高く、転職によって環境を変えやすい職種です。積み上げたスキルや経験次第では高収入も狙えるため、辞めるのはもったいないかもしれません。

エンジニアを辞める前に上司に相談して改善してもらったり、転職活動で職場を変えたりしてみましょう。
また、フリーランスへの転身もおすすめです。フリーランスにはメリットもデメリットもありますが、子育てや介護をしながらでも働きたい、という人にはおすすめの働き方です。家庭と両立してエンジニアを続けていきたいのであれば一度検討してみてはいかがでしょうか。

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