「フードロス」という言葉を聞いたことがありますか?
食べ残しや売れ残り、賞味期限切れなどの理由から、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことで、「食品ロス」とも言われます。
このフードロスが、地球の環境に大きな負担をかけているとして問題になっています。

環境問題と言うとなんだか難しそうだと思われるかもしれませんが、食べ残しを減らす、食品を買い過ぎないなど、家庭で簡単にできる取り組みもたくさんあるのです。

そこで、フードロスを減らすために今日からできることをご紹介します。

1.「フードロス」はなぜ起きる?問題点は?

「フードロス」って何?

フードロスとは、まだ食べられるのに捨てられている食品のことです。農林水産省・環境省によると、日本では年間約600万トンものフードロスが発生しています。これは国民全員が毎日お茶碗1杯分(約130g)の食べ物を捨てているという計算になります。また、その半分近くは家庭からのフードロスです。

「フードロス」が発生するのはなぜ?

フードロスが発生する原因には次のようなものがあります。

  • 家庭:食べ残し、買い過ぎによる賞味期限切れ、野菜の皮などの過剰除去 など
  • 学校:給食の食べ残し
  • スーパー・食料品店:販売期限切れ、売れ残り、規格外品、シーズンオフ商品 など
  • 飲食店:食べ残し、作り過ぎ、食材の賞味期限切れ など
  • 食品工場、生産地:作り過ぎ、規格外品、移動中の傷 など

「フードロス」はどうして問題なの?

日本では食料自給率が約38%(令和元年度・カロリーベース)と低く、多くの食料を海外からの輸入に頼っています。国内で生産した食料だけでは足りないにも関わらず、食べられる食品を大量に捨てているのです。

フードロスには、食べ物がもったいないこと以外にも次のような問題があります。

エネルギー・コストの無駄

食品の生産から販売までにかかる運送などのエネルギーやコスト、廃棄された食品を燃やすためのエネルギーやコストが無駄になります。

環境問題

ゴミを燃やす際に大量の二酸化炭素が排出され、結果として地球温暖化を進めます。そして、地球温暖化による異常気象の影響を受けるのは、アジアやアフリカなどの小規模な農家なのです。

「フードロス」はSDGsにも関わる課題です

フードロスは、SDGs※の目標「12.つくる責任 つかう責任」に関わる課題です。ほかにも、「1.貧困をなくそう」や「2.飢餓をゼロに」などの目標にも関係します。

※SDGsとは、「持続可能な開発目標」の略で、2030年までによりよい世界を目指す国際的な目標です。17のゴール、169のターゲットから構成されています。

2.10月は「世界食料デー」月間です

日本をはじめとする先進諸国で大量の食品が廃棄されている一方で、世界の10人に1人は食べ物がなく苦しんでいます。フードロスが問題になっている日本でも、貧困のために食事を満足にとれない人たちが大勢います。
こうした問題を解決するために、国連は10月16日を世界の食料問題を考える「世界食料デー」に定めました。また、10月1日から31日は「世界食料デー」月間として、各地で様々なイベントが行われています。

おにぎりアクション2021(期間:10月5日~11月5日)

日本の代表的な食「おにぎり」で世界を変えるという取り組みです。

おにぎりを作って、その写真をSNS(Instagram、Twitter、Facebook)または特設サイトに投稿すると、写真1枚につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届けることができます。

おにぎりは買ってきたものでもOKです。手軽にできて期間中は何度でも投稿できるので、ぜひ親子で挑戦してみてください。

3.「フードロス」を減らすために家庭でできること

1 残さず食べる

家庭から出るフードロスの半分以上は食べ残しだそうです(消費者庁調べ)。フードロスを減らすためには、まずは食べ残しをしないようにしましょう。

特に子どもは苦手な食材が多く、時にはお腹がいっぱいで食べられないこともありますが、「残したごはんはゴミになってしまうこと」「食べたら栄養になること」を伝えて、なるべく残さないように話し合いましょう。

食べ残しを減らすためには、作り過ぎないことも重要です。それでも料理が余ってしまったら、冷凍保存やリメイク、翌日のお弁当などに活用しましょう。

外食で食べ残してしまった時は、お店の人に持ち帰れるか聞いてみましょう。「ドギーバッグ」という料理を持ち帰るための容器を準備しておくのもおすすめです。持ち帰る場合は、自己責任でしっかりと衛生管理をすることが大切です。

2 無駄に買い過ぎない

安売りにつられてついまとめ買いをした食材を食べ切れなかったことや、ストックがあるのを忘れて同じものを買ってしまったということもあるかもしれません。

使い切れる量だけを買うのも、フードロス対策の1つです。無駄な買い物を防ぐためには、買い物に行く前に冷蔵庫の中身や食品のストックをチェックすることが重要です。そのためにも、冷蔵庫の中身を整理して、詰め込み過ぎないことを心がけましょう。

また、空腹時に買い物に行くと余計な物を買ってしまいがちなので、買い物はなるべく食後に行くようにした方がよさそうです。

3 食べられるところを捨てずに使い切る

生鮮食品の鮮度が落ちたり、傷んだりして捨ててしまう場合も多いようです。肉や魚などは冷凍保存する、野菜は使いやすいようにカットしておくなど、食品を使い切るために工夫しましょう。

また、普段は捨ててしまう野菜の皮やヘタの部分などを活用する方法もあります。豆苗やネギなどは、水につけておくとまた収穫できます。野菜の皮や種、ヘタなどのこれまで捨てていた部分を使って出汁を取る「ベジブロス」や、生ゴミを肥料に変える「コンポスト」に挑戦してみてもいいですね。

4 期限表示を理解&ローリングストックを活用

食品の賞味期限を気にして、過ぎるとすぐに捨ててしまう人もいるかもしれません。食品には「賞味期限」と「消費期限」があり、「賞味期限」はおいしく食べられる期限のことで、数日過ぎてしまっても食べるのには問題がないこともあります。一方、「消費期限」は安全に食べられる期限の表示なので、過ぎると傷みやすくなって食べない方がいい場合も。見た目や臭いで判断してみてください。

また、災害時に備える備蓄方法「ローリングストック」は、日頃から使う食品をストックしておき、使った分だけ買い足すという方法なので、賞味期限切れのフードロスを減らすメリットがあります。この時に大切なのは、古い物から使うことと、何があるかを把握しておくことです。

5 予約販売やお取り寄せを活用する

スーパーなどの予約販売を活用することでも、フードロスを減らすことができます。クリスマスケーキや恵方巻、土用の丑の日のうなぎなど、季節のイベントで使う商品を予約すると、企業側のロスを減らすことにつながります。予約販売で料金がお得になることもありますので、ぜひ活用してみてください。

このコロナ禍で、売れ残った食材をお取り寄せすることができるシステムも増えてきました。新しい生活様式でのフードロス対策として、専門のインターネットサイトを活用してみましょう。

4.「フードロス」を親子で学べるおすすめ本

「フードロス」について、親子でわかりやすく学ぶことができる本をご紹介します。

上村協子監修「食べられるのに捨てられちゃうの?」

まだ食べられるのに捨てられてしまっている食品があるという現状を、写真などを使ってわかりやすく教えてくれます。

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谷川俊太郎「しんでくれた」

私たちが肉や魚を食べられるのは、命をいただいているから。子どもにとっては、ショックなことかもしれませんが、食べ物を無駄にしてはいけないという気持ちが芽生えるきっかけになりそうです。

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まとめ

「フードロス」について簡単にご紹介しました。

日本人の美徳でもある「もったいない」という意識は、ローマ字表記で「MOTTAINAI」という国際語にもなっています。「もったいない」という気持ちを忘れずに、家庭でフードロスを減らすための取り組みを考えてみましょう。ドギーバッグやお取り寄せを活用すれば、家計が助かるというメリットもありますね。

食べることは生きるために欠かせないこと。フードロスは身近な問題として、SDGsの目標の中でも家庭で取り組みやすいものと言えます。持続可能な社会を目指して、ひとりひとりが意識することから始めましょう。また、アジアやアフリカの子どもたちのためにも、ぜひ期間中におにぎりアクションにチャレンジしてみてください。

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