新型コロナウイルスの感染拡大により、感染防止策としてテレワーク(リモートワーク)を導入する企業が増えてきました。
派遣社員も例外ではありません。
今回は、テレワーク上で多くの人が抱えがちな『コミュニケーション不足』という問題と、その解決策をご紹介します。
テレワークにありがちな問題点とは
テレワークを始めるようになって、コミュニケーション不足を痛感するようになった女性は多いようです。
オンラインでお互いの顔が見えている状態であっても、やはり対面している状況とは大きな隔たりがあります。実際に目の前に人がいる状態とモニター越しに見ている状態では違うのは当然かもしれません。
オンライン会議システムを活用しても、人が目の前にいる状態の臨場感はありません。
最近は新型コロナの影響もあり、テレビ番組でも出演者の人数を最小限に抑えつつ、チャットツールを導入するなど対策していますが、対面と比べると会話がぎこちなく感じられるでしょう。会話の受け答えがワンテンポが遅れてしまい、円滑なコミュニケーションを取るのが難しいと感じられるシーンがあるはずです。
テレワークの場合も同様に、コミュニケーションの取りにくさを感じている人が少なくありません。
電話を活用してコミュニケーションを円滑に
メールやチャットだけでのやりとりでは、ストレスが溜まってしまう人が少なくないようです。
もともと在宅ワークに慣れている方だと苦痛にならないかもしれませんが、そうでない方だとコミュニケーション不足に陥り、それがモチベーションの低下につながるケースが多々あります。モチベーションはやる気とも捉えることができるので、これが低下すると業務に大きな影響が出てしまいます。
そこでコミュニケーションを円滑にするために、電話をうまく活用してみましょう。
会話の内容は業務に関することだけでなく、ちょっとした雑談でも問題ありません。
特に女性は話すことが最大のストレス解消になるという方が多いため、会話不足を解消していく必要があります。
ほかにもチャットグループを構築して、会話を楽しむという方法もあります。
雑談は生産性を下げると考える方がいますが、適度な雑談はやる気を向上させてくれるのです。
三密に注意して同僚とたまに会うのもあり
コロナ対策の要は三密を避けることですが、誰とも接触しない生活はやはり疲れるでしょう。
そこで仲の良い同僚とたまに会ってみるという方法もありです。
もちろんマスクの着用、大人数での会話などは避ける必要がありますが、公園のような風通しの良い場所で多少の会話をするなど、感染リスクを最小限に抑えつつ雑談を楽しむことはできます。
(緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の下では、政府・自治体の方針に準じ不要不急での外出はお控えください。)
テレワークで自宅にこもっている主婦・ママさんの中には、コミュニケーション不足が原因のストレスを覚える方が少なくありません。ストレスは心身にダメージを与えますので、早期の自覚と対策が必要です。
パート勤務を並行するのはあり?
ブランクがある主婦・ママさんにとって、いきなりフルタイム勤務を選ぶのは大変かもしれません。こうした方はパート勤務から始めて、少しずつ身体を慣らしていくのがおすすめです。忙しさが原因で疲労・ストレスが生まれ、それによりコミュニケーション能力が低下してしまう人は少なくありません。
人は過度の疲労・ストレスを覚えると、自分のことで精一杯になってしまい、他人を気遣うのが難しくなってしまうのです。勤務形態に問題があってコミュニケーション能力の低下を招いているなら、複数のパートを並行するなどして、働き方にバリエーションを持たせてみるのも手でしょう。
たとえば会社勤務が中心の職場、テレワークが中心の職場を並行してバランス良く働くのです。それによりメリハリのある働き方が可能になるでしょう。
また時短勤務を活用して心身への負担を軽減することは、気持ちをポジティブに変えてくれるため、コミュニケーション不足を回避するためにも役立ちます。
業務情報をオープンにして情報共有を
オンライン会議システム、ビジネス用のチャット、ファイル共有システムなどを活用すれば、スタッフ全員で情報共有ができます。
いつでもどこでも情報にアクセスでき、内容を閲覧できることは重要です。
たとえば社内スタッフは豊富な情報にアクセスできるのに、テレワークスタッフは得られる情報が極端に少ないといった状況ですと、両者の間で温度差が生まれてしまいます。
こうした不満や不公平感がストレスになり、コミュニケーションに支障をきたすことがあるのです。
円滑なコミュニケーションを実現するためにも、すべてのスタッフが同様の情報にアクセスできる環境を整えておく必要があります。
勤務時間外にコミュニケーションを取る
社内勤務においては多少の雑談を許容している会社が少なくありません。
雑談はストレス解消、円滑なコミュニケーションにつながる行為であり、適度であれば仕事の潤滑油になるのです。
ただし、過度の雑談は業務に支障をきたすので控える必要があります。
テレワークがコミュニケーション不足に陥りやすい要因には、社内勤務ではない点があります。人間は会話をすることにより、相手の考え方を再認識する、誤解を解くなどのメリットを得られるのです。
テレワークによる会話不足を解消するためには、勤務時間外に気軽に話せる相手を見つけておくのがポイントです。
仕事が終わってから携帯・スマホで連絡を取り合うのはまったく問題ありません。
1日にたとえ10分でも、誰かと話すと気持ちが軽くなり、脳がクリアになるのです。
オンラインでのモラルやマナーに準じた職場をさがす
就業でのハラスメントは仕事のモチベーションを著しく低下させる原因になります。
主婦・ママさんなどは特にセクハラ、パワハラ等を受けやすい傾向があるのです。
職場によっては男女間の格差が色濃く残っているところもあります。
こうした職場を選んでしまうと、周囲からの助けを得るのが難しいです。ハラスメントが常習化している状態の職場では、それに対して悪いことだと指摘してくれる人が少ない傾向があるのです。
また、テレワークにおいてもハラスメント問題は無関係ではありません。
オンラインで映る自宅内や私生活を詮索される事など、プライベートに踏み入るような不快な言動も十分にハラスメントになり得ます。
そのようなモラルやハラスメントについてもしっかり対応できている職場というのも、在宅ワーク希望の方にはご留意いただきたい点です。
パワハラ防止法(大企業では2020年6月、中小企業では2022年4に施行)に準じ対策を徹底している職場は、行為者に対する厳格な処分を設けています。何か問題があればすぐに対処してくれるのが特徴です。
問題解決にすぐに取り組まずに先送りするような会社は、ハラスメントの常習化を招きやすいです。職場の中には出産や育児休業に対応してくれない会社もありますので、事前に面接を検討している会社の情報収集は徹底して行っておく必要があるでしょう。
まとめ
テレワークは実際に顔が見えない分、コミュニケーションが希薄になりがちですが、色々と工夫をすれば、対面時と同等に報告・連絡・相談などのやり取りは可能です。
言葉や文章でのやり取りが主になるので、伝え方やタイミングを意識することによって、対話不足を補い、よりコミュニケーションを円滑に、ひいては業務自体もスムーズに進めることができるでしょう。
コロナ時代に主流になりつつあるテレワーク・リモートワークの特性や利点を活かし、心身ともに健康的に働けるような働き方として、積極的に取り入れていけるといいですね。
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