ブランクのある主婦や子育て中のママが、ITエンジニアに復帰するのは難しいと思っている方も多いでしょう。しかし、現在は働き方改革やコロナ禍の影響などによって、主婦やママでも無理なく働ける職場が増えてきているのです。

本記事では、30代や40代の主婦向けのITエンジニア求人例、実際にITの現場で活躍されている方の成功実例などを紹介します。
もう一度、IT業界でエンジニアとして働きたい、ITの仕事に興味があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

在宅ITエンジニアは増加傾向|復帰チャンスはある

働き方改革やコロナ禍の影響を受け、在宅で働くITエンジニアは増加傾向にあります。

総務省が実施した「令和4年通信利用動向調査」によると、テレワークを導入している企業は2019年に20.2%だったのに対し、2022年は51.7%と倍以上に増加しています。情報通信業については、他業種を大きく上回り、97.6%という高水準でした。

少子高齢化により労働人口は減少する一方で、IT需要は年々拡大しており、人材不足に悩む企業が多いということも影響しています。
参照:総務省「令和4年通信利用動向調査

在宅・時短勤務ならブランクがあっても復帰しやすい

こうした背景によって、在宅や時短勤務を導入しながら、ブランクがある主婦やママを積極的に採用する企業が増加しています。

在宅や時短勤務なら、家事や育児を両立させながら働けます。ブランクがあることを理由に、これまで復帰に二の足を踏んでいた人にも、ITエンジニアとして働くチャンスが増えているといえるでしょう。

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ITエンジニアが在宅で働くメリット・デメリット

ITエンジニアが在宅で働くメリット・デメリットについて解説します。

ITエンジニアが在宅で働くメリット

在宅で働くメリットは、主に次の2つです。

・通勤の時間やストレスがない
・場所にしばられない

在宅の最大のメリットは、通勤にかかる時間やストレスがないことです。往復にかかる時間を、仕事や家事、スキルアップのための学習など、別の時間にあてられます。満員電車に乗るストレスもありません。
自宅の書斎やリビングなど、オフィスよりリラックスした状態で仕事ができます。

ITエンジニアが在宅で働くデメリット

在宅で働くデメリットは、次の2つです。

・コミュニケーションがとりにくい
・自己管理が必要になる

在宅勤務では、仕事仲間や取引先企業とのやり取りがオンライン上に限られるため、コミュニケーションがとりにくくなります。対面より進捗状況の把握や相談がしにくくなるほか、テキストでのやり取りでは認識にずれが生じないよう配慮する必要があります。

ひとりで仕事を進めるため、自分でスケジュールを管理しなければなりません。
在宅勤務はプロセスが見えにくい分、成果物で評価されやすい傾向にあるので、品質の管理も重要になります。

在宅・時短・ハイブリッド・フレックスなどITエンジニアの働き方

ITエンジニアとして働くには、会社員として企業に就職する方法や、派遣社員として人材派遣会社から企業に就業する方法、フリーランスとして個人で働く方法などがあります。
さらに、その中でも次のようにさまざまな働き方があります。

・在宅で働く
・時短で働く
・ハイブリッド(在宅と出社の混合)で働く
・フレックスタイム制で働く

それぞれの特徴を見ていきましょう。

・在宅で働く

会社員や派遣社員で、リモートワークとして働くケースです。通勤がない分、時間を有効に使えるのがメリットです。出社するよりも、家事や育児と両立させやすい働き方といえるでしょう。

在宅で働く中には、フリーランスとして企業から案件を受注して働く方法もあります。

・時短で働く

「忙しい」「残業が多い」といったイメージのあるIT業界ですが、週3日勤務や1日5時間勤務など、時短勤務を採用する動きが広がっています。

フルタイムで働くより給与は少なくなりますが、働く時間を短くできるので、家事や育児があっても無理なく働けます。配偶者の扶養に入ることも可能です。

・ハイブリッド(在宅と出社の混合)で働く

ハイブリッドとは、週に1~2日は出社し、そのほかは在宅勤務といったように、出社と在宅勤務を混合させた働き方です。実際、多くの企業は完全な在宅勤務よりも一定の割合で出社を求める傾向にあります。

ハイブリッドワークは、完全在宅勤務よりも生活にメリハリがつけやすいというメリットがあります。プライベートな時間を確保しながら、対面コミュニケーションで仕事を効率的に進められるので、バランスをとりやすい働き方といえるでしょう。

・フレックスタイム制で働く

フレックスタイム制とは、就業規則などで定められた総労働時間の枠内で、働く人が自由に出勤・退勤時間を決められる制度です。勤務していなければならない「コアタイム」を設けている企業もあります。

IT系の企業ではフレックスタイム制の導入率が高く、ハイブリッドワークと組み合わせて働くスタイルが主流になりつつあります。

決められた時間に出勤しなくてよいため、満員電車を避けられたり子どもの送迎ができたりと、プライベートの時間も取れる点がメリットです。時間を工夫しながらフルタイムでも働ける点に、時短勤務との違いがあります。

在宅・時短でITエンジニアに復帰した成功事例3選

主婦の方が多く在籍している人材エージェント「はたかな」では、在宅・時短勤務が可能なITエンジニアの仕事を多数紹介しています。実際に「はたかな」の紹介で就業した方の中には、週3日勤務、1日5時間勤務など無理のない働き方を選ばれる方も少なくありません。

ここからは、「はたかな」を通してIT系の仕事に復帰した主婦やママの事例について、3つ紹介します。

1.妊娠をきっかけに退職後、在宅・時短でWeb開発業務に復帰!

現職プログラマ(Webフロント開発)
就業形態派遣(在宅・時短)
復帰までの経緯  2人目妊娠のタイミングで長く勤めたIT講師を退職。フリーランスへ転身するも仕事を取ることが難しく、「はたかな」のパート派遣として復帰。

◆Y.Aさんの感想
時短で働ける「パート派遣」という働き方に出会い、現在は開発業務を通してスキルアップも実現できています。

2.約1年半のブランクを経て在宅・時短で復帰!

現職プログラマ(Webフロント、サーバーサイドエンジニア)
就業形態派遣(完全在宅・時短)
復帰までの経緯約1年半のブランクを経て、新人教育用の課題を進めながら、在宅勤務で業務に復帰。

◆K.Eさんの感想
復職に不安もありましたが、上司の方にフォローしていただき、少しずつ慣れていくことができました。在宅勤務なので通勤も残業もなく、家で集中して仕事ができています。小まめなチャット連絡でリモートワークでも心配はないですね。

3.フル出社の前職から、在宅・時短勤務へ転職!

現職プログラマ(パッケージシステムの改修)
就業形態派遣(完全在宅・時短)
復帰までの経緯前職はフル出社だったため、家事育児に追われて退職。在宅勤務を求めて「はたかな」に登録後、派遣として復帰。

◆M.Nさんの感想
「はたかな」に登録した翌日、担当の方から連絡をもらい、電話面談、職場訪問を経てあっという間に翌々月には転職先で業務を開始していました。派遣という働き方が初めてで不安でしたが、親身になってサポートしてくださるので安心です。

在宅・時短勤務のITエンジニアになるには?求人例3選

在宅・時短勤務のITエンジニアになるには?求人例3選

「はたかな」で紹介しているITエンジニアの求人例を3つ紹介します。

1.週3日以内・在宅OKの派遣/自社製品のバックエンド開発のお仕事

自社で開発するセミナー配信システムのバックエンド開発の求人です。週3日以内、1日6時間の時短勤務など、希望に合わせたシフトを設定できます。最初の数日は出社が必要ですが、その後は基本的に在宅勤務です。

これまでの経験を考慮して、Go、Node.js、PHPによる管理機能の開発、Pythonによる開発などをお任せします。5〜6年、6〜7年など、ブランクがある方でもOKです。

>在宅OKの求人を見てみ

2.週3日時短・フルリモートOKな正社員/フロントエンド開発

Web不正検知サービスなどの企画開発会社で、JavaScriptやTypeScriptを用いた実装やQA(品質テスト)に携わっていただきます。週3日勤務、1日4~6時間の時短勤務もOKなので、扶養内でも働けます。
基本的にフルリモート・フルフレックス制で、家庭との両立もしやすく、居住地に関係なく勤務可能です。

これまでにJavaScript、VueやNode.js、Reactなどフロントエンド開発の経験が1年以上あれば、3~5年などのブランク年数は問いません。就業開始後も遠慮なく相談ができるような環境なので、ブランクがあっても安心です。

>週3日以内の求人を見てみる

3.時短OK・フルリモートのフリーランス/自社サービス開発

クラウドソーシング型家事代行サービスを手がけるベンチャー企業で、自社サービスの開発をサポートする業務の求人です。フロントエンド、バックエンドともに募集しています。
JavaScript環境での実装経験や、RubyやPHPなど(言語不問)での実装経験が1年以上あれば、ブランクがあってもOKです。

週4日、1日6時間の時短勤務も可能で、フルフレックス制を導入しています。1日6~8時間の実働時間設定で、どのような設定もできます!完全在宅勤務なので居住地も問いません。

>フリーランスの求人を見てみる

在宅・時短勤務でブランクのある子育て主婦もITエンジニアに復帰できる

求人例からもわかるように、ブランクのある場合でも、ITエンジニアとして活躍できる仕事はたくさんあります。在宅・時短・フレックス勤務など、家庭と両立させながら働ける環境が整っているのも、IT業界の特徴です。

結婚や出産で開発の現場を離れた方も、これまでの経験を活かして、もう一度ITの仕事を検討してみてはいかがでしょうか。

「はたかな」で在宅・時短OKなITエンジニアの仕事を見つけよう

「はたかな」は、サーバーフリー株式会社が運営する、主婦・ママに特化した求人サイトです。

「はたらきたいを、叶えたい」という理念のもと、育児や家事などでフルタイム勤務が難しい主婦やママの方の「働きたい」想いをサポートします。
IT/Web、オフィスワークやインサイドセールスを中心に、在宅でのお仕事もご案内しています。

週3~4日、1日5時間、夫の扶養内など、条件に合ったお仕事をお探しの方は「はたかな」にぜひご相談ください。あなたのご希望に合わせたお仕事をご紹介します。

就業形態も、フリーランス(業務委託)、時短正社員、パート派遣に対応可能です。