保育園の送り迎えに、ストレスを感じる働くママは少なくありません。

送り迎えとひと言で言っても、子どもを保育園に送り届けて迎えに行く移動だけをいうのではなく、家事や保育園での人付き合いなどもあり労力がかかるものです。働くママの中には、保育園への送迎で疲弊して毎日が憂うつ、という方もいるでしょう。

今回は、保育園の送り迎えのストレスを軽減するための対策を、さまざまな視点から7つ紹介します。働き方やママ友との関わり方などの見直しについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

保育園の送り迎えでストレスを感じる原因は?

働くママたちが保育園の送り迎えでストレスを感じやすい点は、次の4つです。

  • パートナーが協力してくれない
  • 保育園までの距離が遠い
  • 子どもの機嫌が悪くなる
  • ママ友との関わりが憂うつ

それぞれ見ていきましょう。

パートナーが協力してくれない

保育園の送り迎えをすべてひとりで担当していたり、登園準備や帰宅後の家事などをパートナーが手伝ってくれなかったりする場合、負担やストレスは増大します。

パートナーに時間の余裕があるときやママの体調が優れないときでも、ママの役割として固定化してしまって、ママが送り迎えするのが当たり前になっているケースもあります。

保育園までの距離が遠い

自宅から保育園までの距離が遠いと、移動に時間がかかり、渋滞する時間帯では特にイライラしてしまいがちです。

移動が長いと子どももぐずりやすかったり、体力に負担がかかったりと、心身ともにストレスになります。

子どもの機嫌が悪くなる

朝、子どもの機嫌が悪い日やママと離れたがらないときは、ストレスも倍増してしまいます。

お迎えのときも、子どもが「お腹すいた」「まだ遊びたい」などとグズグズすることもあり、家路につかせるのにも一苦労です。

ママ友との関わりが憂うつ

送り迎えで保育園に行ったときに居合わせるママ友との関わりが憂うつ、というストレスもあるでしょう。

ママ友との世間話で帰宅時間が遅くなったり、苦手なママ友と顔を合わせるのに神経を遣ったりと、保育園での人間関係で悩みを抱えるママは少なくありません。

保育園の送り迎えのストレス対策7選

では、保育園の送り迎えのストレスを軽減するには、どうしたらよいでしょうか。

7つの対策を紹介します。

  1. パートナーや家族と話し合い協力してもらう
  2. 電動自転車や時短家電を使う
  3. 自宅近くの保育園を選ぶ
  4. 送り迎え代行サービスを利用する
  5. 転園する
  6. 在宅ワークやフリーランスに働き方を変える
  7. ママ友とは適度な距離を持って接する

それぞれ見ていきましょう。

1.パートナーや家族と話し合い協力してもらう

パートナーや家族と話し合って、できる範囲で子どもの準備や家事を含めてできる範囲で協力してもらいましょう。

送り担当と迎え担当を完全に分けずに、日によって送り迎えを交代できるようにすると、どちらかが残業できないという事態を防げます。

また、朝は忘れ物のないよう子どもを送り届け、お迎えは保育士さんから連絡事項を聞いたりママ友と顔を合わせることが多かったりと送りと迎えで大変さが違ってくる点にも留意しましょう。

パートナーが協力できない場合、近くに家族が住んでいれば協力してもらえないか相談してみるのもひとつの方法です。

それぞれの家族のライフスタイルに合った形で送り迎えや家事を分担できるよう、協力を求めましょう。

2.電動自転車や時短家電を使う

子どもを乗せられるタイプの電動自転車なら、長距離や坂道も少ない労力で済み、送り迎えの負担を軽減できます。

子ども乗せ電動自転車の価格相場は、10万から15万円ほどと高めです。しかし、8年から10年ほど乗れるため、1日60円程度のコストと考えると、コスパも良くメリットが大きいといえるでしょう。

また、時短家電を使えば、忙しい朝や帰宅後の家事を短い時間で済ませられます。特に三種の神器と呼ばれる食器洗浄機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機は格段に時短でき、おすすめです。

それぞれ初期コストはかかりますが、時短家電を使って時間を有効に使いたいところです。

3.自宅近くの保育園を選ぶ

自宅からできるだけ近い保育園に通えるのが理想的です。

距離が遠いと、雨の日や体調の優れない日は特に子どもの負担も大きくなります。

職場近くの保育園を選ぶという方法もありますが、夫婦どちらかの職場近くの保育園に通う場合、負担が一方に偏りやすくなります。

できるだけ自宅近くの保育園を選ぶと、緊急時や災害時も安心です。

4.送り迎え代行サービスを利用する

家族の協力を得るのが難しい場合は、送迎代行サービスに依頼するという方法もあります。

送迎代行サービスには、次のようなものがあります。

  • ファミリーサポート
  • 子育てタクシー
  • ベビーシッター・家事代行サービス

代行サービスを利用する場合は、トラブル防止のため、あらかじめ保育園に送迎サービスを利用する旨を忘れずに伝えましょう

ファミリーサポート

ファミリーサポート
引用:厚生労働省

ファミリーサポートとは、子育ての援助をしてほしい人と援助を行いたい人が会員登録をして、地域の子育てを助け合う自治体による組織です。

出典:厚生労働省 ファミリーサポート(子育て援助活動支援事業)

■ファミリーサポートの概要

運営市区町村
主な対象0歳~12歳の子・保護者※
料金の相場1時間あたり500円~1,000円※
内容保育園・幼稚園の送り迎え
子どもの預かり など
ファミリーサポートの概要

※自治体によって異なります

自治体によって料金や内容、利用できる子どもの年齢は異なりますが、事前に会員登録すると1時間あたり500円から1,000円ほどで、保育園の送り迎えや預かりをしてもらえます。

民間の代行サービスよりも、かなり安価で依頼できるのがファミリーサポートのメリットです。

自治体などが実施する講習を受講した会員が支援してくれるため、安心できます。

こちらからお住まいの自治体が運営するファミリーサポートセンターを調べられます。

子育てタクシー

子育てタクシーとは、子育て支援サービスを提供するタクシーで、一般社団法人全国子育てタクシー協会が認定したタクシー会社によって運営されています。

出典:一般社団法人全国子育てタクシー協会 子育てタクシー

■子育てタクシーの概要

運営(社)全国子育てタクシー協会認定のタクシー会社
主な対象0歳~15歳の子・保護者※
料金の相場通常のタクシー利用料のみ
内容保育園・幼稚園の送り迎え
習い事への送り迎え など
子育てタクシーの概要

※利用するタクシー会社によって異なります

子どもがひとりで利用できる年齢は、タクシー会社によって異なります。

事前に会員登録をしておけば、必要なときに保育園や幼稚園への送り迎えをしてくれます。急な残業でお迎えに行けない場合も、通常のタクシー利用料のみで依頼できます。

ただ、あくまでも送り迎えのみのサービスであるため、子どもの預かりはできません

こちらから近隣で利用できる子育てタクシーを調べられます。

ベビーシッター・家事代行サービス

ベビーシッターや家事代行サービスでは、保育士の有資格者や専門の研修を受け選考されたベビーシッターに、送り迎えや預かりを依頼できます。

さまざまなプランや料金設定が用意されているのが特徴です。

ファミリーサポートよりも料金は高くなりますが、子どもの送り迎えだけでなく軽食や夕食の準備、洗濯物の片付けといった家事に習い事への付き添いなど、幅広いサービスを利用できるのが魅力です。

■ベビーシッター・家事代行会社のサービス概要

運営全国のベビーシッター・家事代行会社
主な対象0歳~15歳の子・保護者※
料金の相場1時間あたり2,000円~※
会社によっては入会金・年会費が必要
内容保育園・幼稚園の送り迎え
子どもの預かり
習い事への送り迎え など※
ベビーシッター・家事代行会社のサービス概要

※利用する会社によって異なります

安全面や費用面を考えると、どの会社に依頼するか迷うところです。公益社団法人全国保育サービス協会に加盟しているベビーシッター会社は、サービス品質の向上・維持に取り組んでいる点で信頼の目安になります。どの会社に依頼したらいいかわからない場合には、加盟会社から検討してみるのがおすすめです。

出典:厚生労働省 ベビーシッターなどを利用するときの留意点

また、民間の代行サービスは費用が高めである点がデメリットですが、公的な助成制度を利用すればお得に依頼できます。

「内閣府ベビーシッター派遣事業割引券」を取り扱う企業の従業員なら、1回につき最大4,400円の割引が受けられます。そのほか、自治体による助成制度もあるため、お住まいの自治体のホームページなどを確認して上手に民間の代行サービスを利用しましょう。

5.転園する

通園中の保育園が自宅から遠い場合は、より近い保育園へ、人間関係にストレスを感じている場合は、環境を変えられる別の保育園への転園を視野に入れてみましょう。

将来的に第2子・第3子を検討している場合、妊娠中の送迎は負担がより大きくなることを考慮して、転園を検討するのも選択肢のひとつです。

家族全員がストレスを抱えずに生活するために何を重視したらいいのか、転園のメリットとデメリットを比較しながら検討してみましょう。

保育園に空きがない場合は、年度途中の転園ができない自治体もある点には、注意が必要です。

6.在宅ワークやフリーランスに働き方を変える

勤務先に出勤する働き方ではなく、自宅で働く在宅ワークやフリーランスに切り替えるという方法もあります。

在宅ワークやフリーランスは職場に出勤するスタイルより仕事や時間の調整がしやすいため、保育園への送り迎えをする際も時間に余裕が持ちやすくなります。

子どもの急な体調不良で保育園から呼び出しがあっても、迎えに行きやすいという点もメリットです。自宅で働くことで子育てや家事がしやすくなるため、ママが自宅で働くメリットは少なくありません。

現在の勤務先に在宅勤務に切り替えられないか相談してみたり、新たに在宅ワークを探してみたり、視野を広げてみるのもおすすめです。

7.ママ友とは適度な距離を持って接する

ママ友との関わりでは、適度な距離感を持って接することでストレスを減らせます。

顔を合わせたときに、きちんとあいさつをするなどの最低限のコミュニケーションは大切ですが、無理にコミュニティーに入ろうとしてストレスをため込まないようにしましょう。

お迎えではあいさつ程度にとどめてすぐに帰宅したり、期間限定のお付き合いと割り切って考えたりして、適度な距離感を持って接してみてはいかがでしょうか。

まとめ

保育園の送り迎えによるストレスを軽減するには、家族に協力してもらったり代行サービスを利用したりして、ひとりで負担を抱え込まず周りに頼ることが大切です。

改善できそうな部分を洗い出して、見直してみましょう。

抜本的な対策としては、ママの働き方を変えるという方法もあります。働き方を限定せず、在宅ワークなどの働き方を選択肢のひとつとして検討してみるのもおすすめです。

「はたかな」について

「はたかな」は、サーバーフリー株式会社が運営する、主婦・ママに特化した求人サイトです。

「はたらきたいを、叶えたい」という理念のもと、育児や家事などでフルタイム勤務が難しい主婦やママの方の「働きたい」想いをサポートします。
IT/Web、オフィスワークやインサイドセールスを中心に、在宅でのお仕事もご案内しています。

週3~4日、1日5時間、夫の扶養内など、条件に合ったお仕事をお探しの方は「はたかな」にぜひご相談ください。あなたのご希望に合わせたお仕事をご紹介します。
就業形態も、フリーランス(業務委託)、時短正社員、パート派遣に対応可能です。