大人の女性たるもの、相手や場面に合わせた正しい敬語を使いこなしたいものですよね。
でも、敬語は難しい、めんどくさい、堅苦しいというイメージがあるかもしれません。

そこで、今回は主婦のみなさんが間違えやすい敬語についてまとめてみました。

パートの面接が決まったけどブランクが長く受け答えが心配という方は、きちんとした印象をアピールできるようにおさらいしてみませんか。
メールでやりとりする場合に間違えやすい敬語や、大人の女性の気配りワードもご紹介しますので、参考にしてみてください。

敬語には3つの種類があります

1.尊敬語

自分より相手を高めることで、相手を敬う言葉の使い方です。

例:おっしゃいます、ご覧になる、ご存じ、~なさる など

2.謙譲語

自分がへりくだることで、相手を敬う言葉の使い方です。

例:申し上げます、拝見する、存じ上げる、~いたします など

3.丁寧語

通常の言葉に「です」「ます」を付けて、丁寧にする言葉の使い方です。

例:言います、見ます、知っております、~します など

面接で気をつけたいポイント

返事やあいづちは明るく「はい」

基本的なことですが、質問された時は面接官の目を見て、はっきり「はい」と返事をしましょう。「うん」はもちろんのこと、「はぁ」などのあいまいな返事もNGです。

話し言葉や流行語を使わない

「マジで」「超○○」「ヤバイ」など、子どもや友人との会話で日常的に使っている言葉は、面接では使わないように気をつけましょう。

雰囲気に流されず丁寧に

どんなにアットホームな雰囲気の面接でも、たとえ面接官がフレンドリーでも、気がゆるんでいつもの言葉遣いになってしまわないように注意が必要です。

自信がない敬語は無理せずに

尊敬語や謙譲語があやふやで自信がない場合は、無理に使って間違えるよりは、落ち着いて丁寧に話した方が好印象です。

「敬語を使わないと」と考え過ぎない

言葉遣いや言い回しに気を使い過ぎて、言いたいことが言えないのが一番残念です。自分の人柄を知ってもらい、アピールすることが大事なので、考え過ぎずに、いつもより少し丁寧に話すことを意識して面接に臨みましょう。

上司に対して間違えやすい敬語の例

上司などと話す場合に気をつけたい、敬語の間違い例をご紹介します。
子どもの先生や義両親など、日常的に接する目上の人に対しても使う言葉なので、チェックしてみてください。

×ご苦労様です→○お疲れ様です

「ご苦労様」は目下の人に使う言葉なので、上司に使っては失礼になります。

×了解しました→○承知しました、かしこまりました

「了解」はメールやSNSなどのやりとりでよく使いますが、くだけた表現なので目上の人に対してはNGです。

×すいません→○すみません、ありがとうございます、申し訳ございません

「すみません」のくだけた言い方が「すいません」なので、目上の人に対しては失礼です。

また、「すみません」には感謝と謝罪の意味がありますので、できればそれぞれ「ありがとうございます」「申し訳ございません」と使い分けた方が大人の女性としてスマートです。

×今お時間よろしかったでしょうか→○今お時間いただいてもよろしいですか

「よろしかった」という過去形を使うのは不自然です。

×見させていただきます→○拝見いたします

「~させていただく」はよく使ってしまう表現ですが、本来は相手からの許可や依頼があって初めて使う言葉です。普通に「~します」の方がスムーズに伝わります。

×拝見いたしましたか→○ご覧になりましたか

「拝見する」は自分の行為に使う謙譲語なので、相手の行為の時は尊敬語の「ご覧になる」を使いましょう。

×参考になりました→○勉強になりました

「参考になる」は「自分の考えの足しになる」といった意味の表現なので、目上の人に対しては「勉強になる」を使うようにしましょう。

お客様に対して間違えやすい敬語の例

接客業などで働く場合や、職場でお客様に対応する場合に、特に間違えやすい敬語の例をご紹介します。

×お座りください→○おかけください

間違いではないのですが、「お座り」のイメージがよくないのでお客様には使わない方がスマートです。

×どちらにいたしますか→○どちらになさいますか

×どうかいたしましたか→○いかがなさいましたか

いずれも「いたします」は謙譲語です。尊敬語の「なさいます」を使った表現を覚えておきましょう。

×お名前をちょうだいできますか→○お名前をうかがってもよろしいですか

「うかがっても」がとっさに出ない場合は、「お聞かせいただけますか」「教えていただけますか」でも大丈夫です。

×こちらになります→○こちらでございます、こちらです

「なります」というのは変化することや変化した結果を表す表現なので、変化しないものに対して使うのはNGです。

×よろしかったでしょうか→○よろしいでしょうか、よろしいですか

確認の意味でよく聞く表現ですが、過去形にするのは文法的に間違っています。

×500円からちょうだいいたします→○500円、ちょうだいいたします

金額に「から」を付けるのは正しい表現ではありません。

×値上げさせていただいております→○値上げしております

「させていただく」は、相手に良い影響を与える時や相手の許可が必要な時にのみ使う表現なので、相手が頼んだわけではない場合は失礼になることがあります。

メールで間違えやすい敬語の例

リモートワークなどで、相手に会わずにメールのみでやり取りする場面も増えています。メールは後々まで残るものなので、間違った敬語を使わないように気をつけたいですね。

×部長様→○部長の○○様、または○○部長

役職名に「様」を付ける人をよく見かけますが、間違いですので使わないようにしましょう。

×各位様、各位御中→○各位

複数の相手に対してメールを送る場合によく使う「各位」は「皆様」という意味ですので、様や御中は付けないようにしましょう。

×御社→○貴社

どちらも敬語なのですが、「御社」は話す時に使う言葉で、文章ではあまり使いません。
一方で「貴社」は文章でのみ使うので、使い分けるようにしましょう。

×資料をご持参ください→○資料をお持ちください、資料をお持ちになってください

「持参」は自分に対して使う謙譲語なので、相手には使えません。

×お体をご自愛ください→○ご自愛ください

手紙やメールでよく見る表現ですが、「自愛」自体が「体を大事にする」という意味なので、「お体を」は不要です。

これでランクアップ!大人の女性の気配りワード

話す時にワンクッション置いたり、自分の意図を柔らかく伝えたりしたい時に便利な言葉です。ぜひ使いこなしてワンランク上の大人の女性を目指しましょう。

大人の女性の気配りワード3選
大人の女性の気配りワード3つをご紹介

1.恐れ入りますが

相手に何かお願いをする時や、質問をする時に使います。「すみませんが」よりも丁寧な印象を持たれます。

例:すみませんが、こちらの書類を確認していただけますか。
→恐れ入りますが、こちらの書類を確認していただけますか。

2.差し支え(さしつかえ)なければ

都合が悪くなければという意味で、直接的な表現を避けて柔らかい印象を与えることができます。少し言いにくいことを伝える時などに便利です。厳密には敬語ではありませんが、丁寧な言葉なので上司など目上の人にも使えます。

例:来週の水曜日にお休みをいただきたいのですが。
→差し支えなければ、来週の水曜日にお休みをいただきたいのですが。

3.私も最近知ったのですが

目上の人に何かを教える時や間違いを知らせる時など、上から目線にならないように気をつけたい場合に便利なワードです。

例:課長、ZOOMでは背景を設定するといいですよ。
課長、私も最近知ったのですが、ZOOMでは背景を設定するといいですよ。

まとめ

いかがでしたか。これまで間違った敬語を使ってしまっていたことに気がついた人もいるかもしれませんね。
敬語を使うことは、相手への尊敬の気持ちを表すことです。接客業はもちろん、オフィスワークでも正しい敬語や言葉遣いは必要です。

また、最近増えてきたリモートワークでは、直接顔を合わせないからこそ、メールやチャットのやりとりやオンラインミーティングなどで言葉遣いにより気をつけたいものです。
この機会に正しい敬語の使い方を身につけて、面接ではきちんとした態度をアピールしましょう。

「はたかな」のコーディネーターは面接の受け答えについてもアドバイスしますので、心配な方はぜひご相談ください。

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