近年、Web制作の現場においてUIデザインやUXデザインを外注する会社が増えてきています。
もちろん人件費がかかる、育てるのが大変ということでデザイナー採用をためらうこともあるでしょう。
しかし、自社でUIデザイナーやUXデザイナーを採用することにはさまざまなメリットがあります。
そこで今回はUIデザイナーやUXデザイナーを採用する必要性やメリットなどを紹介していきます。
1.外注(制作会社など)と自社で雇用するデザイナーの違い
Webサイトなどの構築をWeb制作会社やIT企業などに外注する場合と自社で雇用するインハウスデザイナーを利用する場合の一番の違いはコストです。
企業にとってコストを意識することは重要であり、費用が高すぎれば、いかに必要なサイトでも思い切って投資できない場合やコストを抑えたことで思ったようなサイトにならない場合もあります。
サイト制作のうえでは、コストパフォーマンスが重要なキーポイントです。
かけたコストに対して、高い効果が得られることが大切で、低コストでハイパフォーマンスになることがベストです。
外注する場合
制作会社に依頼する場合、パフォーマンスは良いかもしれませんが、コストが高くなりがちです。
たとえば、1つのサイト制作で軽く100万円を超えるケースも少なくありません。
さらに、その後の保守費用が月額10万、20万とかかるケースもあります。
しかも、どの制作会社に依頼すべきか、見積もりを取ったり、プレゼンを受けたり、コンペを実施したりと手間や時間を費やすことになります。
比較検討にも時間がかかるうえ、いざ依頼するとなった後も、詳細な打ち合わせに多くの時間がかかるのも難点です。 サイト制作に入るまでに時間がかかるので、リリースも遅くなり、よほど前もって予定を立てて臨まない限り、最適なタイミングを逸してしまうかもしれません。
インハウスデザイナーを雇用する場合
自社でインハウスデザイナーを雇用している場合には、制作コストは通常の給料の範囲で対応できます。
請負ではなく、正社員や契約社員などとして雇用していれば、給料で開発や制作ができるということです。
中堅のデザイナー1人に任せるとしても、月に30万円ほど、若手のデザイナー2名に携わらせるとしても給料が25万円として2名で50万円で済みます。
外注先を決める際のプレゼンや見積もりを取るといった段階も不要なので、思い立った時にすぐに打ち合わせに入れます。
ある程度設計が整えば、すぐに制作にとりかかれ、制作を進めながら、互いに意見やアイディアを出し合うことや修正をかけていけるので、より理想的なサイトが短期間でできるのもメリットです。
急ぎのリリースにも対応しやすく、リリース後にも修正をかけていけるので、タイミングも逸しません。
保守や急なトラブル対応も給料の範囲ででき、いちいち制作会社に連絡を入れて対応してもらうのと異なり、速やかに対応できるのもメリットです。
2.UI/UXデザイナーが必要な理由
サイトの開発や制作というと、Webデザイナーが思いつきますが、UIデザイナーやUXデザイナーを雇用しておくことで、自社にとってメリットが生まれます。
WebデザイナーがUIデザイナーやUXデザイナーとしても活躍できる技能を有していることもありますが、UIやUXに関する専門知識と設計力などがあることは、今の時代、そしてこれからの時代に重要な要素です。
UIデザイナーの必要性
UIとは、ユーザーインターフェースのことです。
Webサイトやアプリ開発において、どのようなデザインにすればユーザーが困らずに、スムーズに操作でき、目的とするアクションに結びつくのかを考えて設計するのがUIデザイナーに求められることです。
ユーザーの視線の動きやどのような行動を採るかパターンを考えて、それに沿った動きやうまくリードできる動線を構築していきます。
せっかくWebサイトやスマホアプリをリリースしても、操作性が悪い場合や動線がわかりづらく、途中であきらめてしまうことやオーダーや問い合わせなどの求めるアクションに結びつかないのでは意味がありません。
Webデザイナーやアプリ開発者が、デザイン面だけ美しくすることや求められる機能をただ搭載するだけではなく、UIを踏まえたデザインや設計ができるデザイナーが必要です。
UXデザイナーの必要性
UXとは、ユーザーエクスペリエンスのことです。
サービスを利用したユーザーの顧客体験のことを意味し、サイトを訪れることやスマホアプリを利用することで、価値を感じてもらい、リピーターになってもらえるよう、構築するのがUXデザイナーの役割です。
リピーターの増加や顧客単価のアップ、売り上げ点数のアップなどに結びつくことを目的にするため、マーケティングの観点からも欠かせません。
単に見た目だけのサイトやあれば便利程度のアプリではなく、使ってもらえて、活用してもらえ、企業の利益にも大きく貢献するようなサイトやアプリ開発をしていくうえでUXデザイナーが必要です。
3.UI/UXデザイナーの関わり方やメリット
UI/UXデザイナーがどのように会社の体制に関われるかといえば、サイトやスマホアプリ開発の場面です。
マーケティングや販売担当者、営業部門などのメンバーとともに、プロジェクトチームを組むなどして、新たなサイトやアプリの制作や既存サイトの改修に携わることができます。
次にメリットについて見ていきましょう。
メリット1:費用対効果が高い
外注との違いでもご紹介したように、外注に比べて、自社で雇用している場合は給料の範囲で打ち合わせから設計、開発や制作、保守点検やトラブル対応、修正なども全て網羅できるので、費用対効果(コストパフォーマンス)が高いです。
メリット2:潜在能力の開花
外注は1回限りですが、雇用の場合、継続的に業務に従事することによる潜在能力の開花が期待できます。
継続的に制作や開発、修正が必要な会社であれば、人材育成をしていくのがベストです。
メリット3:自社の仕事に対する献身性
外注はお客様対応となりますが、コストのかけ方などによっては、あまり力を入れてもらえない可能性もあります。
一方、自社のデザイナーなら、愛社精神や自社のサイトだからということもあり、力を入れてくれるので、低コストでより優れたサイト制作が可能です。
メリット4:提案力の高さ
外注の場合、こちらから依頼しないと考えてくれない、思いついても打ち合わせなど、わざわざ時間を取らないと提案や話し合いが進まないのが難点です。
自社内にいれば、常に話し合いができ、どんどんアイディアや改善案などを出していけるので、より良いサイトがスピーディーに完成できます。
メリット5:引継ぎのスムーズさ
外注先を変更するとなると別会社なのでかなり大変ですが、自社のスタッフなら、業務の変更があった場合や担当が変わる場合、退社する場合にも引継ぎがスムーズです。
4.デザイナー採用のポイント
デザイナーを採用するなら、単にデザイン力だけでなく、提案力の高さやコミュニケーション力、ディレクション能力のある人物を採用すべきです。
いちいち指示をしなくても、積極的に業務を進めてくれたり、プロジェクトメンバーをまとめたり、引っ張ってくれる人材を採用するのがポイントになります。
5.まずは低コストから(UX)デザイナー導入を始めてみる
インハウスデザイナーを採用、雇用するメリットがわかっても、自社にどのくらいの継続的な業務が生じるかわからない、人材育成ができるのかわからない、思ったような人物を採用できないと困ると不安もあるかもしれません。
まずは、自社でデザイナーに仕事をさせることがどんな感じかを確認するためにも、はたかなを利用して低コストでUIデザイナーやUXデザイナーを採用してみてはいかがでしょうか。
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